2014年2月1日土曜日

ボカロが語る【尊い命】裏編Ⅰ







あ”-ー!
光太郎君!
鹿の大群がっ!!






エ”ーー!?
何で鹿がいるの!?





前記事、

ボカロが語る◆尊い命:Ⅲ

の(一応)続きです。

1・2記事目は↓コチラ


ボカロが語る◆尊い命:Ⅰ


ボカロが語る◆尊い命:Ⅱ







初めて来られた方は下記の
記事を先にお読みください。


当ブログのお話を閲覧する前にご覧ください




ハーイ
【Ⅰ】から【Ⅲ】まで全部読んで頂き、
ありがとうございます。



ちょっとミク殿。



あ、がくぽさん。

撮影お疲れ様でーす。



あ、ありがと。

それはそうと、前記事の
最後に書いてあった、この


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

一応この後も話は続きます。

が、この先の展開が、
今までのストーリーとあまりにも
辻褄が合わない内容なので、

【裏編】

として且つパラレルワールドという形で
紹介していきます。

そのため、各キャラ設定や
ストーリー展開も大幅に変わってます。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


これはどういうことなの?



そうそう、それについて説明しなきゃ。

その後の続きというのが、
今までの重苦しい内容とかけ離れて
かなりはっちゃけた展開になるんですよ。



つまり、お笑い的な終わり方ですか。



そうです最後は笑える内容ですw

マシュターがそんなラストを書いたために



まったくあの人は不謹慎だな



ただ、そのまま続きを紹介しても
読む人からしたらついていけないというか

「この展開はおかしいでしょ」

ってマシュターが客観視して。

GUMIちゃんが演じた
「哀華」という少女があまりにも
常識外れな人格じゃないですか。

なのでマシュター曰く、
そのまま話の続きを書いても
あまりに辻褄が合わなすぎと判断し、
パラレルワールドという形で
新たにお話を1から書いたそうです。



え?1から書き直したの?

続きの内容と合わせるために?


そうです

その方が読む人も理解しやすいだろうし
腑に落ちると思うとマシュターが。



てことはまた何記事か続くわけか。



そういうことです。

まあ長話も何だしさっさと裏編Ⅰを
紹介しちゃいましょう。






【※!WARNING!※】



以下の文章・内容に登場する、
ボーカロイド及び
他キャラクターは
公式のものとは無関係です。
二次創作的なモノです。


この記事に掲載されている写真は、
当ブログの管理人が
撮影した写真を使ってます。
あくまでイメージ的なものです。
(一部変な画像があります。)


無料素材の写真も使ってます。
(下部に「画像出典」とURLを表記)

●お話自体はフィクションです


前回まで投稿してきたエピソードは
大変暗い雰囲気でしたが
今回から投稿するお話はその逆です



今回のお話は作り話なため、
登場するボカロキャラは各自仮名を
割り当てられた上で演出します。





【登場人物】
(全て仮名)





「哀華‐あいか」
表面上は女子に優しく男子には冷たいと勘違いされる高校生、一応主人公。
ヘタレ女子。
クラスの女子からは男子を嫌ってるように思われてるが、実は全くその逆で、裏ではBL本を読み漁ったりショタだったり筋肉フェチだったりする。
本心は男を嫌っていないが、高校1年生の頃に一人の女子生徒にBL好きがバレて失望されて以来、女子たちからの信用を失うことを恐れてるため、日ごろ男を嫌っているフリをしているも、その度に後悔している。
一般男性を悪漢やチンピラと勘違いしてしまい、道を尋ねただけの男性の股間を蹴り飛ばし気絶させてしまうこともしばしば。(もちろん反省はしている)
クラスメイトからは「男殺しの哀れな華」などという異名を付けられたりする。
隣町まで電車で通勤してバイトに行ってるが、地元だと職場の男性と仲良さげに会話しているところをクラスの女子に見られる恐れがあるためである。
女子から男嫌いカッコイイとチヤホヤされるのもいい加減ウンザリしてきている。
将来的には美形男子を女装させたいという謎の夢を抱いている。
役:GUMI



「翆拳‐すいけん」
主人公、表面上は男女関係なしに冷淡な態度をとるが、実は女性恐怖症であり、怖いオカンの影響らしい。
自分より喧嘩に強い女には怯えてしまう癖がある。
長い髪のせいか小学生の頃、同じクラスの女子に女装させられたトラウマがある。
女子に冷たいと思われがちだが、茄子が好きな子には優しい。
役:神威がくぽ



「鷹斗‐たかと」
哀華と同じ高校に通う生徒。
ひょんなことから女子から目の敵にされるようになった
役:KAITO



「樹里‐じゅり」
哀華のクラスメイト。
女子たちからの同調圧力を無視し鷹斗らと一緒にいることが多い。
哀華の弱みを握っており、彼女が本当は男嫌いではないことを知ってて敢えて何も知らないフリをしている。
「バラされたくなければ私への同調圧力やめろ」と脅してるらしい
役:亞北ネル



「城助‐しろすけ」
哀華のクラスメイト。
空気のような存在。
役:本音デル



「蒼‐あお」
哀華の最も親しい友達。
やや男性恐怖症だが嫌いとまではいかない。
ただ声をかけてきた男性を哀華が悪漢と間違えフルボッコしたことがきっかけで彼女と仲良くなる。
実は哀華のことを「男殺しの哀れな華」とクラスの女子に言いふらした張本人である。
高校に持ってくる弁当には必ず葱を入れるほどの葱依存症である。
髪型はツインテールだがよく寝坊するためたまにロングの日もある。
役:初音ミク



「観由‐みゆ」
哀華のクラスメイト
オッサンは生理的に無理だがショタは大歓迎。
光太郎を狙ってるらしい。
役:健音テイ



「由宇‐ゆう」
哀華のクラスメイト
女子たちからの同調圧力で男性恐怖症のフリをしているが本人は気が滅入っている
スプラッターなどホラー大好き。
役:呪音キク



「輝子‐てるこ」
哀華の担任の先生、三十路かつ独身。
男に冷たい哀華の行動に頭を悩ませているため、ドリルのおさげがまとまらず髪はロングにしてるらしい。
30過ぎてもスカートの丈は短い方だったが哀華から「無理すんな」と言われて以降は履くのをやめた。
役:重音テト



「未子‐みこ」
哀華の妹・健全な中学生
役:鏡音リン



「光太郎‐こうたろう」
未子の同級生・嘉那痲の弟。
何故か年上のお姉さんに狙われている。
役:鏡音レン




※当記事に登場するキャラクターのみ掲載










<2年前の2月、午後6時のとある繁華街にて。>







そう言われましても・・・

困ります




通りすがりの男:
そこをどうにか、頼むよー。






<見知らぬ男に声を掛けられている一人の中学3年生の少女・蒼。
  そこへ・・・>






通りすがりの男:グハッ







いやー危ないところだったわね。

アナタもう少しでワゴン車の中へ
連れられるところだったから間一髪ね!

怪我は無い?



あの、危なかったって
アナタ言いますけどね。

ただ道を聞かれただけですが

知らない場所だから
答えられず困ってたけど

そしてこの人自転車です


へ?






<こうして、勘違いから始まった変な友情?が芽生えました。
 翌年、高校1年生になって、とある日の掃除の時間にて。>







哀華さん護身術使えるんだスゴーイ!



いやいや、どういたしまして。

(あ~こうやってチヤホヤされるのって嬉しいなー)





ホント凄いよねー!



体の大きな男が束になって
かかってきても倒せるかもね!





あはは、さすがにそこまでは。





アナタたち掃除しようねー





ねえさっきのどうやるの?

もう一度やってみせて。



いいわよ、えーっとね。





哀華、輝子先生が職員室まで来るようにと


トゥ




ボカッ☆彡






<後ろから哀華に話しかけようとした鷹斗を護身術で気絶させてしまうのでした。
 ダブルラリアット風の護身術で。>







(チーーーーーーン)



(やばいっどうしよう?)



わー後ろから近付いてきた鷹斗くんを
一発でノックアウトさせたよ!

まさに
「男殺しの哀れな華」
やあぁぁぁぁぁ




ちょっと、ナニその変なあだ名?




女子モブA:哀華さん本当にすごい!


女子モブB:
「男殺しの哀れな華」
すごくカッコイイ!


女子モブC:
もう男子なんて怖くないね!


女子モブD:
ところで何で鷹斗は後ろから哀華さんに近づいたの?





いや職員室へ来いと言ってたような




女子モブE:
鷹斗ってエロゲーの主人公みたいな存在感だよね。
だから、女子に嫌われる宿命なのよ。


女子モブA: なるほど!
それに気づいて哀華さんは心の目で彼を葬ったのね!







葬ったって死んでるのコレ?

あと何だエロゲーの主人公って

どうでも良いけど何で誰も気絶した
鷹斗くんを保健室へ運ばない?

まったく、仕方ないなー。




(心の声)
どうしてこうなった






<鷹斗くんを渋々保健室へ運ぶ樹里さん。
 哀華には「男殺しの哀れな華」などという異名が与えられたのでした。
 こうして、哀華が男嫌いと勘違いされる高校生活が始まるのでした。笑
 これ以降、哀華と同学年の女子たちは調子に乗り出すのでした。
 そしてさらに翌年、高校2年生になった現在。>







お姉ちゃん昨日も遅くまで
バイトだったよね?

しかも何で隣町まで?


あそっか、お姉ちゃん男性恐怖症だったね。

だから店員さんもお客さんも女性しかいない
職場が隣町までいかないとないんだね。



(もー未子からも勘違いされてる~)


えぇそうよ、お金くらい
快適なところで稼ぎたいじゃない。






<妹さんからも誤解されてるのでしたw
 因みに哀華が隣町でバイトしている職場にはイケメン男性がいますが皆には内緒。
 通学路にて・・・>







お、哀華、未子ちゃん。

オッス。





(どうしよう、昨年のこともあって何か挨拶し辛い。)



お姉ちゃん本当に男の人に冷たいんだね。

鷹斗さん挨拶してるのに。



無視よ、無視。

ほら、早く行かないと遅刻よ。


う、うん。





そんなー無視?

昨年殴られてからずっとだ、
てか何で俺あの時殴られたの?



あ、鷹斗さんおはようございます。

もう誰か女子と会話できましたか?






<哀華は先に学校に到着して・・・>






女子モブA:
あ!「男殺しの哀れな華」こと哀華さんよ!


女子モブB:
今日もクールでカッコイイーわ~


女子モブC:
17日前もヤクザのアジトを爆破(※)させたのよね!
さすが哀華さん!
極道なんて目じゃないわ!




(心の声)
もうやだこの学校生活
何なの「男殺しの哀れな華」って






<※ただ事務所がタバコの火の消し忘れで火事になっただけです。
 男関連の事故・事件があると決まって哀華が何かしてくれたと思い込むモブ女子たちなのでした。>







哀華、おは


って、朝から顔色悪いよ?

何か変なものでも拾って食べた?



(今朝もまた鷹斗君の挨拶無視してしまったー)



哀華、ちょっと進路指導室まで来なさい。



何ですか?朝っぱらから。






<哀華の担任であり進路相談担当の先生でもある三十路あいや女性教師・輝子に呼び出され、進路指導室に向かうのでした。>







アンタの進路希望なんだけどさ。

コレ何?




<先生が差し出した進路調査の紙には、
 「将来携わる仕事・職種:クローン技術に携わる仕事」
 と書かれてありました。>





書いてある通りですよ。

私は将来クローン技術の
研究者になるんです。



それで何のクローン生み出すつもりだよ?



それは・・・

(先月亡くなった允くんや私のお母さんを)


失礼しまーす。

輝子先生、頼まれたプリント、
クラス全員分の集めてきました。



お、ありがとう。

いつも悪いね。



いやあ、当たり前ですよ。

ところで、ナニしてるんですか?



哀華の進路希望についてだよ。

クローン技術に携わる仕事、
どう思うよ?樹里。



え?クローンって・・・

哀華さんのことだから女性の複製を生み出すんじゃない?

男の精●が必要ないようにと


(心の声)
何言いだすんだこのサイドテール頭!

男の●子とか18●
みたいなこと軽々しく言うなやー!



哀華、アンタの母親については
気の毒だとは心の底から思ってる。

でも、いつまでも男そのものを
目の敵にしても仕方ないだろ?

そういう男ばっかじゃないって。


(心の声)
違う!違うんですよ先生!

私は男が嫌いとかそんなんじゃなくて



いつの日か駅のホームにて
痴漢の男を線路へ突き落したって本当?



そんなこと聞いたな

列車が来なかったから良かったけど
タイミング悪く来たら殺人罪に
なってたところだったんだぞ

だからアンタあの日遅刻したんだな?


(心の声)
いい加減にしろこの小娘ぇぇ!

そん時は冤罪と賠償金目当ての悪女から
スリのオッサンを守るためだったんだよぉ

長財布をスリが取りやすいようわざと
目立つ形でズボンの後ろポケットに
入れてた悪女がいたから気になってたのよ

財布を盗もうとした男の手を止めるハズが
ホーム下へ転落させてしまっただけ!

あ、だけじゃ済まないかコレ。

その時は列車が運行見合わせだったから

「あヤベッおっさん線路へ落ちた、
 まいっか元々スリだし今運転見合わせだし。」

って思ったんだよぉ!

そして遅刻したのは
列車が止まってたからだ!



なんだその顔は?
アンタ自分が何やったか分かってる?







<ややキレ気味になる先生
 因みにその冤罪目的の悪女は哀華のとった行動をきっかけにに無事に逮捕されましたとさ。>







先生、私ばかり責めますが、
酷いことやってきた生徒なんて
他にいるじゃないですか。

例えば、停学中の彼とか。



まあ確かにアイツのしたことは
許されざる行為だ。

でも、本人も過去に嫌なことがあって、
今じゃあぁなってしまったと私は思うが?

あんな人格になって、
傷ついた心を閉ざしてるんだろう。





どうした?

黙ってないで何か言ったらどうなんだ?



先生、この際ハッキリ申しますが。

三十路過ぎたのにミニスカとか無理なさらないでくださいね
馬鹿な男子が欲情するだけですから



(心の声)
あ、ソレ私も思ったw


コラ!

今凄く傷ついたぞ!

何履こうが私の勝手だろ!

ていうか他の男性教師がいる職員室で
そういう恥ずかしい事言うな!




もう私、教室に戻って良いですよね。

それじゃ、失礼しまーす。



こら、話はまだ終わって


・・・って、行ってしまった。

まったく。



・・・・・・・・・


先生
脚細くなると
良いですね


私も失礼しまーす






<教室へ戻る哀華と樹里
 その直後、輝子先生は・・・>








何で最近の若い子って
無駄に体が細いんだよ!?
ちゃんと飯食ってるのか!?







<これが、三十路女性の悩み。笑>







ところで哀華さん



なーに?樹里さん。



いつまで男嫌いの
フリしてるの?



!?

い、いつまでって・・・

女子全員からの誤解が解けたら、かな。



いやーソレだと、
少なくとも高校卒業までかかっちゃうね。

バイト先だってわざわざ隣町って、
近所だと哀華さんを知ってる女子いるから
男性店員と楽しそうに話してる所を
見られたら混乱を招くよね?

そうなったら、一気に
哀華さんの信用度が下がっちゃうね。



だ、だって同じ女子からチヤホヤ
されたのちょっと良い気分だったし


女子からの同調圧力が半端ないけど、

「樹里のことは放っておいてあげて」

と哀華さんが言ってくれるおかげで、
私は普通に男子とも会話できるわ。

ウチのクラスって男子と仲良くするだけで
のけ者扱いされるという
意味不明な風潮があるよね。

誰がきっかけかなぁ?



そ、そんなこと私に言われても


まあいいや。

別に男女の仲とかご自由にって思ってるし。

さ、早く教室へ戻りましょ。



(はぁ、先が思いやられる・・・)






<なぜ樹里が、哀華が本当は男嫌いではないことを知ってるのかと言いますと。>






■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




<それは、遡る事まだ高校1年生だった時のこと。
 ある日の放課後の図書室にて。>




(心の声)
よし、誰もいないわね。

家でゆっくり読みたいとこだけど
正直待ちきれないわ。




<何かコソコソとしていた様子の哀華>




(心の声)
あれ?あそこにいるのって哀華さん?

図書館にいるなんて珍しい。

ん?床に本が落ちてる




<1冊の本が樹里の足元に落ちてました。
 その本を手に取ると、彼女は・・・>




(心の声)
えぇぇぇぇ
お男同士のKISS
絶対誰かの忘れ物だわ
これがBLってやつか
ていうか私まだ16歳





<どうやら女子向けの18禁関係の本の中身を見てしまったようで。笑
 一方その頃、哀華は・・・>




(心の声)
あれ!?ウソ!?ない!?

確かにカバンの中に入れたハズなのに!

もし誰かに拾われでもしたら!













あぁぁ

あぁぁぁぁ




・・・その様子だと、もしかして、
このBL本って、哀華さんの?






<哀華、ピンチである。笑
 とりあえず図書室を出て別の場所で事情を話すことに。>







学校に持ち込んでたってことは、
誰かから受け取ったってことだよね?

哀華さん校内では男嫌いな人柄で
通ってるのに、他にもアナタの本性を
知ってる人がいるってこと?



本性って言い方やめい

そうよ生徒会の女子の先輩からちょっとね

「男子や教師はもちろん他の女子にも
 絶対にバレたらいけないからね」

と約束した上で譲ってもらって

まさか図書室で落としてしまうなんて



でも拾ったのが私で良かったね。

他の子だったら一気に信用失ってたよ?


でも何で哀華さんって男嫌いを装ってるの?

あるいは男は2次元専門とかw



いや、男性に対し若干
警戒してることは認めるけど、
別に目の敵にまではしてなくて。

私だって細マッチョのイケメン好きだし

ただ女子に絡む迷惑な男を追っ払ったら
いつの間にか女子全員から

「男殺しの哀れな華」

とかいう中二病染みた異名を名付けられて

最初はちょっと悪漢から助けた女子から
チヤホヤされるのが嬉しかっただけで

他の男子は私を怖がって話しかけてこないし

こうなるなんて思わなかった



前に鷹斗くんを教室で気絶させたよね?

保健室まで運ぶの大変だったよ。

何で殴ったの?



護身術を披露したら偶然彼の
顔面に当たってしまっただけよ

事故よ事故

それを周りの女子は勝手に
男を葬ったと勘違いして

本当にいい迷惑



葬ったって彼まだ生きてるからねw


お願い!

このことは他の生徒には絶対に言わないで!

もちろんタダでとは言わないから!



タダでって別に何も求めてないから。

そうねえ・・・じゃあ。


ウチのクラスって男子と必要最低限
以外のことで会話するだけで
他の女子から文句言われるよね?

あれ正直気分悪いのよ。

だから、哀華さんの口から

「樹里のことは放っておいてあげて」

と他の女子に言ってくれるなら、
今回のことは口止めしてあげる。



わ、わかったわ。




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■






<そうして現在に至ります
 哀華と樹里が教室へ戻って>







ねー聞いてよ哀華。

今朝電車の中でさー



何?痴漢に襲われたの?



いや、その、襲われたフリして
金よこせっていう不良女子高生と
一緒の車両に乗って怖かったー、と。

しかも今時ルーズソックス履いてた



あの時間やたら多いよねー。

香葬高校の連中よね?

そういえばまだ20代のOLが
その同じ制服っぽい女子高生から

「BABAAが女性専用に乗ってくんな!」

って罵倒されてたの見たわ先月



あ、そう、そんな怖いのがいるのね。

(私別方向だからわからないわ)



まーまー皆、不良女子高生だろうと
哀華は女子の味方なんだからさ。

なんて言ったって

「男殺しの哀れな華」

なんだから


(心の声)
だからその異名やめろぉぉぉ

女子なら何でも許されるわけないだろぉぉ



やっぱり哀華は男が犠牲に
なろうとどうでも良いと思ってる?



そ、そうね、私には関係ないし。

(心の声)
関係大有りだわそんな不良女子高生
私も遭遇したくない!



はぁ、哀華なら何か解決策を
教えてくれると思ったんだけど。

確かに今の所、女子が被害に
遭ったって報告ないしね。



冤罪受けてるの殆ど男性の乗客だよね?

まあ私らが平和なら
別にどうでも良いというか。



そうよ、今痛い目見てる男共は、
きっとそれまでに自分たちも悪い行いを
してきたに違いないのよ。

自分が行った悪事は自分に返ってくる。

自業自得よ、気にすることないわ。



・・・そ、そうよね。

哀華の言うとおりだもんね。



でも不良女子高生をこのまま
野放しにするのはヤバくない?


(心の声)
またナニ言ってんだ私はぁぁぁぁ

人の事言えないじゃないかぁぁぁ






<そんな様子を離れたところから見ていた生徒たちが・・・>







酷いな、俺ら男子を散々言って。



なんであそこまで冷淡なんだろう?

俺達男子が話しかけても
他の女子がうるさいし。


(心の声)
哀華さん、いつまで隠し通す
つもりなんだろう?笑






<鷹斗、樹里、城助、3名の生徒がコソコソ話してました。
 そんなこんなで学校の帰り道>







光太郎君、体育の授業は凄かったね。
さすがサッカー部で
日々鍛錬してるだけあるわ。


ありがとう

今度の日曜日、
●●中学校と練習試合なんだ。

応援、しに来てく






<通学路にて、未子と光太郎が楽しそうに会話をしながら学校から帰ってきました。
 そんな様子を・・・>







あれって妹の未子ちゃんじゃない?

隣にいるのは・・・


(心の声)
近所に住む光太郎くんかぁ。

あんな弟がいたらなぁ。

(心の声)
あ!彼が歩いてる5m先に
蓋の開いたマンホールが!

このままだと彼が穴に落ちる!

こうなったら!


あーぶなーい!!!




ボカッ





ギャアッ!





光太郎君!?

お姉ちゃんなんてことするの!?





ちょっと哀華、そこまでする?


よし!

(光太郎君をマンホールの穴から守った!)



いや、よしっじゃなくて!










あ”-ー!
光太郎君!
鹿の大群がっ!!






エ”ーー!?
何で鹿がいるの!?







<道路のど真ん中で動けないでいた光太郎に、奈良公園ではお馴染みの鹿さんたちが向かってきました。
 これって絶体絶命?
 その時>







!?




・・・あれ?






<光太郎は間一髪のところ、誰かに助けられたのでした。
 その誰かとは・・・>







おい貴様
何やってんだ

このガキがマンホールの穴に
落ちるのを防ぐのなら
普通に声をかければ
良いだけじゃないか

蹴り飛ばすことないだろ






あれって翆拳くん?

ていうかマンホールって・・・


(心の声)
あ!バイトの時間が迫ってるんだった!



本当だマンホールの蓋があいてる。

ていうか哀華、それなら声かけるだけで

ごめん蒼、バイトの時間なんで先行くわ。





ちょっとおぉぉぉ!!





また逃げやがったか






<光太郎を助けたその男・翆拳は、捻挫した彼をおんぶして病院へ連れて行くのでした。
 この時、なんとなく責任を感じた蒼も一緒に同行しました。
 因みに先ほどの鹿の大群はトラックで輸送中のが停車中に逃げたんですって。>




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




続きはコチラ↓です。

ボカロが語る【尊い命】裏編Ⅱ


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