2014年2月2日日曜日

ボカロが語る【尊い命】裏編Ⅱ







もっふーもふー
もっふーもふー

猫のおCHINKO
もっふーもふー♪





前記事、

ボカロが語る【尊い命】裏編Ⅰ

の続きです。







初めて来られた方は下記の
記事を先にお読みください。


当ブログのお話を閲覧する前にご覧ください





前回までのあらすじ。

光太郎(鏡音レン)が
マンホールの穴に落ちるのを防ぐために
哀華(GUMI)が彼を蹴り飛ばしました。

因みにその直前にナニか
変なものを踏んづけたらしいです。



やっぱり語尾に「ござる」がない
お兄ちゃん違和感しかないわ~



良いからお前はさっさと準備につけ

あ拙者もか






【※!WARNING!※】



以下の文章・内容に登場する、
ボーカロイド及び
他キャラクターは
公式のものとは無関係です。
二次創作的なモノです。


この記事に掲載されている写真は、
当ブログの管理人が
撮影した写真を使ってます。
あくまでイメージ的なものです。
(一部変な画像があります。)


無料素材の写真も使ってます。
(下部に「画像出典」とURLを表記)

●お話自体はフィクションです


前回まで投稿してきたエピソードは
大変暗い雰囲気でしたが
今回から投稿するお話はその逆です



今回のお話は作り話なため、
登場するボカロキャラは各自仮名を
割り当てられた上で演出します。






「哀華‐あいか」
表面上は女子に優しく男子には冷たいと勘違いされる高校生、一応主人公。
ヘタレ女子。
クラスの女子からは男子を嫌ってるように思われてるが、実は全くその逆で、裏ではBL本を読み漁ったりショタだったり筋肉フェチだったりする。
本心は男を嫌っていないが、高校1年生の頃に一人の女子生徒にBL好きがバレて失望されて以来、女子たちからの信用を失うことを恐れてるため、日ごろ男を嫌っているフリをしているも、その度に後悔している。
一般男性を悪漢やチンピラと勘違いしてしまい、道を尋ねただけの男性の股間を蹴り飛ばし気絶させてしまうこともしばしば。(もちろん反省はしている)
クラスメイトからは「男殺しの哀れな華」などという異名を付けられたりする。
隣町まで電車で通勤してバイトに行ってるが、地元だと職場の男性と仲良さげに会話しているところをクラスの女子に見られる恐れがあるためである。
女子から男嫌いカッコイイとチヤホヤされるのもいい加減ウンザリしてきている。
将来的には美形男子を女装させたいという謎の夢を抱いている。
役:GUMI



「翆拳‐すいけん」
主人公、表面上は男女関係なしに冷淡な態度をとるが、実は女性恐怖症であり、怖いオカンの影響らしい。
自分より喧嘩に強い女には怯えてしまう癖がある。
長い髪のせいか小学生の頃、同じクラスの女子に女装させられたトラウマがある。
女子に冷たいと思われがちだが、茄子が好きな子には優しい。
役:神威がくぽ



「鷹斗‐たかと」
哀華と同じ高校に通う生徒。
ひょんなことから女子から目の敵にされるようになった
役:KAITO



「樹里‐じゅり」
哀華のクラスメイト。
女子たちからの同調圧力を無視し鷹斗らと一緒にいることが多い。
哀華の弱みを握っており、彼女が本当は男嫌いではないことを知ってて敢えて何も知らないフリをしている。
「バラされたくなければ私への同調圧力やめろ」と脅してるらしい
役:亞北ネル



「城助‐しろすけ」
哀華のクラスメイト。
空気のような存在。
役:本音デル



「蒼‐あお」
哀華の最も親しい友達。
やや男性恐怖症だが嫌いとまではいかない。
ただ声をかけてきた男性を哀華が悪漢と間違えフルボッコしたことがきっかけで彼女と仲良くなる。
実は哀華のことを「男殺しの哀れな華」とクラスの女子に言いふらした張本人である。
高校に持ってくる弁当には必ず葱を入れるほどの葱依存症である。
髪型はツインテールだがよく寝坊するためたまにロングの日もある。
役:初音ミク



「観由‐みゆ」
哀華のクラスメイト
オッサンは生理的に無理だがショタは大歓迎。
光太郎を狙ってるらしい。
役:健音テイ



「由宇‐ゆう」
哀華のクラスメイト
女子たちからの同調圧力で男性恐怖症のフリをしているが本人は気が滅入っている
スプラッターなどホラー大好き。
役:呪音キク



「輝子‐てるこ」
哀華の担任の先生、三十路かつ独身。
男に冷たい哀華の行動に頭を悩ませているため、ドリルのおさげがまとまらず髪はロングにしてるらしい。
30過ぎてもスカートの丈は短い方だったが哀華から「無理すんな」と言われて以降は履くのをやめた。
役:重音テト



「嘉那痲‐カナメ」
楓峰高校の副会長
空手部の黒帯の持ち主だが裏で何か問題を起こしてるらしい
猫のタマタマを触ったり生徒会の仕事をさぼって未成年なのに校舎裏で缶ビールを飲んだりしている。
生徒会長の精進にいつバレるかヒヤヒヤしている。
役:弱音ハク



「精進‐しょうじん」
楓峰高校の生徒会長。
ジークンドーの技術をかじっている。
嘉那痲の問題行動を日々監視している。
実は哀華の過去を知っている。
役:歌手音ピコ




※当記事に登場するキャラクターのみ掲載










<次の日、高校の校門にて。>







鷹斗君、どうしたの?

浮かない顔して。

また誰か女子に告白してふられたの?



いや昨日さ、俺の近所に住む
光太郎が足首捻挫したらしく。

そんでもって鹿の大群が
押し寄せてきたとか。

そして誰にも告ってません


鹿の大群?

奈良県から移住してきたのか?






<鷹斗たちが登校しようとすると、校門では・・・>












もっふーもふー
もっふーもふー

猫のおCHINKO
もっふーもふー♪





他男子モブ1:
誰あの子?
カワイーけど・・・
猫のキンタマ触ってる
(;´・ω・)


他女子モブ1:
いつも校門にいるあの猫、オスだったんだ。
放課後ウチらも触ろっと。







ねぇ、他校と思われる制服の子が
猫のチンチン触ってるよ?



女子が軽々しくチンチンなんて
言うものじゃありません

にしても誰なんだろう?



あの制服って楓峰高校のじゃ。

しかし、何しに来たんだろう?






<他の周りの生徒がざわつき始めました。
 そこへ哀華と蒼がやってきて・・・>






誰?あの子


(心の声)
なんてことなの!?

いつも私がサワサワしている
オス猫(のふぐり)が
他の人間に心を許すなんて!

しかも馴れ馴れしくその
CHINCHINを触って!

これは見過ごせないわ!



ちょっと、あなた隣の楓峰高のよね?

ウチの高校に何の用かしら?



あら、ごめんなさい。

ちょっと、この高校に「哀華」という
女子生徒がいると思うのですが、
ご存じないですか?



?「哀華」とは私のことよ。



アンタかー!

アンタが弟に怪我負わせた張本人ね!

もう少しで沢山の鹿にペロペロされるところだったのよ!

サッカーの練習試合にだって出られなくなったんだから!



(心の声)
光太郎くんのお姉さん!?

まさか高校まで直接
文句を言いに来るなんて!

しかもかなり怒ってる!




ほーら哀華、言わんこっちゃない。

過激なことするから



あら、アナタもしかして弟に病院まで
付き添ってくれた子?

弟から話を聞いてるわ。



え?あ、はい、そうです。



それはそれは、ありがとうね。


隣のマリモ色した髪の小娘とは大違い



なんですってぇ?

大体、サッカーをする者なら、
私の蹴りをかわせないでどうするの?

そんなんじゃどの道試合では負けるわよ。


それに私が蹴り飛ばさなかったら
彼マンホールの穴に落ちてたわよ

むしろ感謝してほしいわ

(心の声)
あ”ー何言ってんだ私ぃぃぃぃ!




他男子モブ2:
何々?弟を蹴り飛ばしたって?


他女子モブ2:
きっと、その男の子が変なことをしてたから哀華さんが活を入れてくれたのよ!


他男子モブ3:
いや、マンホールの穴がどうとかって聞こえたが?


他女子モブ3:
そうだわマンホールの穴にイタズラで入ろうとしたのを止めたのよ!
さすが我らの哀華さん!


他男子モブ1:
女子たちよ、自分たちの都合のいいように解釈するのもうやめようぜ・・・




(心の声)
やめろ!
やめてくれぇ!

普通に穴に落ちるのを
防いだだけなのにぃ!

ていうかマンホールに
何のイタズラするんだよぉぉ!?




さすが我ら女子の味方
「男殺しの哀れ」



あら蒼ちゃん
口内炎が痒いと?

(公衆の面前で変な異名を叫ぶんじゃねぇぇぇ)




わ”ー痛い痛いイタイ!
頬を指でつっつかないでー!



さっきから何やってるの?

いい加減にし





何だ朝から
騒がしいな




あ・・・



(あれ?翆拳は停学中のハズ)





コラー!
何騒いでるんだー!







<校門での騒ぎに駆け付けた輝子先生>







(三十路の輝子先生が来た!
 この場から離れるチャンスだわ)

蒼、先生来たし、行こ


こら待て



ぐへぇっ






<輝子先生に襟部分を掴まれた哀華>







あの、この高校の教師ですよね?

その女



アナタはさっさと自分の高校へ戻りなさい

(私より胸大きいな本当に高校生?)



そうよ戻りなさい

(無駄に胸大きいわ豊胸施術かな)



(そういえばこの子、胸大きい。)



(さっきから何で皆この子の胸に目線を向けてるんだ)





え~生徒会の仕事サボるために来たのにー






<とりあえず他校のその女子生徒は一旦帰るのでした。
 帰る間際にもう一度、先ほどモフった猫のタマタマをサワサワしました。
 そして彼女の高校にて・・・>







おっはようございマンモス♪



遅刻ですよ!
そしてまた生徒会の仕事サボりましたね
嘉那痲さん!




申し訳ありません生徒会長。

他校のある小癪な女が、
先日私の弟に怪我負わせたので、
ちょっと文句を言い


どんな理由があろうと
生徒会をさぼっって良いわけないですよ?


まあいいです、その女とは?



「哀華」とかいうマリモ色した髪の、
隣の高校に通ってる女子生徒です。



(あぁ、彼女か。)






<はい、哀華の高校へやってきた女子生徒は、お隣の楓峰高校に通う生徒会副会長の嘉那痲。
 そして会長の男子生徒・精進。
 彼はなにやら哀華のことを知ってる様子でした。
 話は戻って、校門で騒いだ生徒たちは職員室まで呼び出されます。>






まったく

ホームルームが始まってるのに、
他校の生徒と口喧嘩するとは。

青春を謳歌するのはほどほどにしろよ。



何で私らまで注意喰らってんのかな?



ホームルームの時間にいなかったから





先生、私は被害者なんですよ?

いきなりあの女が私に因縁つけてきて、
コッチが良い迷惑ですよ。



その彼女の弟君を昨日
蹴飛ばしたらしいが?

何でそんな乱暴な事をしたんだ?


(心の声)
だからマンホールの穴に
落ちるのを未然に防いだ
だけだって!




彼中学ではサッカー部だから


「私のキックをよけてみよ!」


という感じに、蹴りを入れたんですよ。


(心の声)
余計なこと言うんじゃねぇ!



普通にレッドカードになるわ



翆拳、アンタはちょっと黙ってろ。

話がややこしくなる。

とはいえ、どうなんだ哀華?



(やばい、どうしよう?こうなったら!)


そうですよサッカーの特訓ですぅ

男子ならあれくらい平気でしょ?

大体最近の男子は好き嫌い多いから
体もなまっててだらしないですねー。

(もーやけくそーー!)



(あれ?余計なこと言ったかな?)



まったく昨日は大変だったんだぞ

あの坊主を病院まで連れて行こうにも
タクシー代持ってなかったし。

蒼が付き添ってくれたから
後は任せることができたけど。

ありがとうな、蒼。


あ、うん。

私は別に大したことしてなくて。



ナニ?一緒に行ったの?

ちょっと!

蒼に変なことしてないでしょうね!?

(あーナニ言ってんだ私)



何もしてねーよ
疑うなら本人に聞いてみな



しいて言うならナスと葱について
病院の待合室で語り合ってたw



ベジタリアンなのね



情事、じゃないわ事情は分かった。

翆拳は、しばらく
停学してて進路に響いてるが、
今回の行いに免じて大目に見てやる。


ありがとさん



ありがとさん、じゃなくて目上の者には
ありがとうございますと言え。

アンタたち、もう教室に戻りなさい。


(心の声)
ふう、やっと落ち着ける。



あスマンちょっと待った

この落とし物の持ち主アンタたち知らない?

まったく学校にこんなもの持ち込んで



落とし物ですか?そんなの知ら

!?



あれ?その本どこかで・・・






<輝子先生が手に持っていたその落とし物の本は、哀華が高校1年生の頃に図書室で落としたBL本なのでした。笑>






(心の声)
失くしたと思ったらカバンの中に入ってたのかーー!!



それ、女子が読むような本ですよね?



樹里、じゃないよな?



まさか、知るわけないじゃん。

(笑いをこらえるのに片腹痛いwwww)



蒼、じゃないよな?



いや私こんな変な本読まないよ

もー何この男同士がキスしてる表紙


さすがに哀華なわけ



(チーーーン)



おい まさか



哀華、知ってることは正直に言いなさい?

その顔は何か心当たりがあるんだろ?

隠しても無駄だぞ





こ、これはその!
どこぞの腐女子から私が没収したものですよ!

いやーけしからんですねホント!
学校に不要なものを持ち込んで!
今度見つけたら退学処分を



17ページ目にしおり(ブックマーカー)が挟んであって
そこには「哀華」って名前が書かれてるけど?

この学校で「哀華」という名前は現時点ではアンタ1名だけなんだが?



(心の声)






マジかよ



WWWWWWW






<哀華が男嫌いを装ってたのがこの数名の生徒たちにバレましたw
 お昼休みに入り、校舎の屋上にて・・・>







いや~久しぶりに来てくれて、
寂しかったよ~♪



気安く話しかけんなこの女ったらしが



なんだよ~相変わらず冷たいなー。



ま、そんなことより。

事情を話してもらおうか。



まさかずっと隠し通してたとは。



せっかく私が黙ってたのになー



樹里は知ってたんかいw



な、なんといいますか、その。


いや!翆拳君だって先々週体育の時間に
蒼にひどい事したって聞いたわよ!

コレは女子として許しておけないわ!



それで翆拳君は停学だったの?


ちゃいますー

停学なんて誰が言いふらしたんだまったく

あと蒼には酷いことしてませんー


本当なの蒼?


本当だよ

でもあの時はちょっと怖かったなー



怖かったって、やっぱり酷い事したのね!



だから違うんだって!

あの時、私の頭に変な虫が乗っかってたの!


はい?



もう俺から話すわ

あれは男子はサッカーをしていた時だ。

お前ら、覚えてるよな?



ゴメン覚えてない



いやそこは覚えとこうよ




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




<2週間前の体育の時間。
 男子は運動場でサッカーの練習試合をしていました。
 その様子を偶然にも体育館の入り口から数名の女子が眺めてました。
 女子はこの時の体育は担当の先生が不在で自習でした。
 因みに数名サボってましたw>







男子ってサッカー好きだねー



間違えて股間のタマ蹴ったりして?笑



あははー!笑えるそれ!



あ、私ちょっとトイレに行ってくる。



あ、私も。蒼ちょっと待ってて。



うんわかった






<サボってた女子の会話が若干耳障りに感じた男子たち。>







ちょっと女子うるさいな

いや、このくらいで集中
できないようでは俺もまだまだか。



翆拳、よそ見するなって。

シュート任せたぞ!


ようし!

あっしまった取られた!




まだだ!

絶対ゴールに入れさせないぞ!






<キーパーをしていた鷹斗。
 しかしボールが彼の顔面に勢いよく激突してしまい>







ギャーー!!

痛い!

鼻血がーー!泣





おい鷹斗、大丈夫か!?



早く止血しないと!

誰か保健室へ






<鼻血を出してしまった鷹斗。
 それを心配して体育館の入り口からかけつけた蒼。>







ちょっと、大丈夫?

保健室連れてくの手伝おうか?



蒼、すまん頼む!





「あ」って、ナニ?



蒼、落ち着いてよく聞くんだ。

今お前の髪留めに
10cm大のムカデが
乗っかっている

頭を動かすと危ないぞ




ええぇぇぇぇぇぇ!



ここじゃなんだし、一旦グランドから離れよう。

ボールが飛んで来たら危ない。





おい翆拳、どこへ?






<グランドから離れ、柿の実が沢山実った木の下まで移動した蒼と翆拳。>







は、早く取ってぇ!



スマン俺は虫ダメなんだ

触れないしキモい



アンタそれでも
茄子のソムリエか!




茄子のソムリエですけど何か?

直接は触れないから、
お前の髪留めごと外そう。

幸い、ムカデは髪留めの
溝にはまってる状態だ。


そ、そお?

じゃあ遠慮なく髪留め取っちゃって。






<蒼の髪留めをそーっと外す翆拳。
 トイレから戻ってきた観由と由宇は・・・>







あれ?蒼は?


あ、あそこ。





よし!片方取れたぞ!



ありがとう!ん?片方って?



スマン、大変言いにくいのだが。

もう片方の髪留めにも
17cm大のムカデが
溝にはまっている

きっと親子なんだな




ばかやろーー!
何が親子だー!?






何?バカヤローって



まさか、翆拳くん蒼に
酷い事してるんじゃない?

さっきから頭掴んでるし






<ここで誤解を受け始める翆拳くんw>







ふう、何とか取れたぞ。

もう安心だ。



あー助かった、ありがとー。

にしても目の前に木には
美味しそうな柿が実ってるね。

放課後二人でもいで食べよっか。



いや、俺先日勝手に食べたけど
ドロドロに熟れすぎてとてもじゃないけど
食べれたものじゃないぞ?

中身もまるで血みたいに真っ赤で




ベチャッ













キャーッ!
ナニコレ!
ドロっとしてる!
目に入ったー!






ちょっ落ち着け蒼!

熟れた柿が落ちてきただけだ!

今すぐ顔を洗お




カプッ




ぎゃーー!!
ムカデに足首噛まれたーー!
気持ち悪いよーー!





男子モブA;
あー!翆拳が女子に怪我を負わせてる!

男子モブB;
お前ら翆拳を止めるぞ!

男子モブC;
やめろって翆拳!何があったんだ!?






<この様子を、他の生徒たちは、翆拳が蒼に怪我を負わせてると勘違いするのでした。
 それで、ムカデに噛まれた翆拳は入院することにして、2週間は学校を休みましたとさ。>




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■





そんなことがあったの。

その日私、風邪で学校2日間は休んでたっけ。

確か哀華さんもフグ刺し食って腹壊して



ふぐ刺しじゃないわよ馬刺しよ



あの後、サッカー部顧問から

「そんな顔じゃ試合に出れんだろ」

とか言われてレギュラー落ちしたな。

悔しさのあまり退部届を出して。



まあそんなことより



そんなことって言うな!



何で誰も俺がムカデに噛まれて
入院してたって言ってくれなかったんだ?

誰だよ女子イジメて停学処分
受けたと言いふらしたのは



ごめん、多分それ私。

最初は入院中と言ったんだよ?

でもクラスのみんなが

「そんな風には見えなかった」
「本当のことを言って!」
「脅されてるんでしょ!?」

としつこくて。

皆が納得するような回答じゃないと
誰も信じてくれそうになかったし。

だから、仕方なく

「停学処分受けたんじゃない?」

と答えちゃった。

それで皆ようやく信じてくれて。



まったくどうなってんだよウチのクラスは



へ、へぇ~、髪留めにムカデが。

それを取ってあげだだけで、
しかも柿が蒼の頭に落ちてきて。

なんちゅう偶然よ



ま、まあ哀華さんの隠し事はバレて
これ以上考えてもあれだしさ、
今日学校帰りに、
光太郎君の様子を見に行かない?

お見舞いを兼ねて。


そうだな



アイツ俺のことオジサンと
言いやがったんだが(怒)



いやあ、その顎鬚見たら誰だって。



あイカン、入院中ずっと放置してたわ。



お見舞いなんだけど、私バイトで
行けれないから、ゴメン。

哀華は行けれるよね?



え?私も行くの?



アナタが行かなくてどうすんの?

先日の事、直接会って謝った方が良いよ?

今日はバイトの予定は
ないって言ってたよね?



い、イヤ!それがね!

急にシフトが入っちゃって!

だから!来れそうにないわ!



気まずいから会いたくないのは分かるけど
ケジメはちゃんとつけなさいよ!


もういい蒼

気持ちが整ってない状態で来られても
かえって混乱を招きそうだからな。

心の準備ができた時に謝れば良い。



あら、無駄に心が広い。

明日雨でも降るのかしら?



クラスの女子全員に
今回の件バラしても
良いんですよー




是非よろしくお願いします!
だからバラさないでー!



そんなに自分の名誉を守りたいかね






<この後、哀華は急遽バイト先にシフトを入れてもらうよう必死に頼みましたとさ。笑
 そんな中、この様子を屋上の入り口のドアからこっそり覗き見していた生徒が2名いました。>






(小声)
哀華ったら昼休みどこにもいないと
思ったら屋上にいたのね。


(小声)
しかも、2週間前の件、
ただ虫を取ってあげただけだなんて。

とんだ誤解をしてしまったわ。


(小声)
それより聞きましたぁ?
由宇さん



(小声)
哀華が自分の名誉のために
男嫌いのフリしてたなんてねぇ
観由さん



(小声)
これは面白くなりそうですわよ


(小声)
今は何も見なかった・
聞かななかったことにしときましょう



(小声)
私、哀華が蹴り飛ばしたっていう
例の弟さんの家に行ってみようかしら。
どんな男の子か気になるし



(小声)
そういえばアナタ、ショタだっけ。

面識ないのによく行くわ

変なことやらかさないようにね。






<しかし、観由は数学の宿題を連日忘れてきたために放課後は強制的に居残りをさせられて結局行けれませんでした。
 それが悔しくて大泣きしましたとさ。笑>




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続きはコチラ↓です。

ボカロが語る【尊い命】裏編Ⅲ