2014年1月9日木曜日

ボカロが語る◆尊い命:Ⅰ



死ねって言いたいのか
自分が何言ったか分かってるのか










初めて来られた方は下記の
記事を先にお読みください。


当ブログのお話を閲覧する前にご覧ください




2014年に入って、いきなりですが、
三重県桑名市に住む友人(男)の
ご家族のお葬式に行ってきました。

6日以降というお正月明けなんですが、
私が参加したのは告別式のみです。

それで、その告別式を終えて、
その友人がちょっとした悩みを
メールでよこしました。

当時私は全く知りませんでしたが、
どうやら当日、告別式の後に、
一人のタチの悪い未成年の女が
居合わせてたらしいのです。

当然、私にとっては全くの赤の他人です。

友人曰く面識のない親戚とのことですが、
こんなトラブルが起きたそうです。

それは、火葬場へ向かう前のこと。




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




悪女:
なんで私まで参加しなきゃいけないの~?
もう帰らせてよー。
友達とカラオケ行くって約束してるのにー。

悪女の母:
こんな時に何!?
不謹慎にもほどがあるでしょ!

悪女:
知らないわよ。
大体老人だろうとガキでも
男なんか死んで当然でしょ。

悪女の母:
なんてこと言うの!?




<タチの悪い女を睨みつける友人、しかし・・・>




悪女:
何アンタ?文句あんのぉ?

悪女の母:
ス、スミマセン!
コラ!謝りなさい!


悪女:
男なんかこの世から一人残らず
消えればいいのに
このゴミ野郎





■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




友人は、何も言い返すこともできず、
火葬が終わった後、家で泣いたそうです。




まったくもって
アホらし





あ、アホらしってのはもちろん
こういう女がいることです。

男性の味方するわけじゃありませんが
こういう思考と発する言葉が
自らの人生をダメにしてることに
気づかないとか終わってます。

食品添加物で育ってきた未成年者なんて
殆どこういう連中ばっかですから
人を傷つける事に何とも思わないもの。




前書きが長くなりましたが、
亡くなられたのは友人の祖父です。

肺炎に関する病気が死因だったとか。

その祖父をとても慕ってた友人でしたが、
私が式場から去った後に、
このようなもめごとが。


私からは以上です。








(↓怖い表情の練習中↓)

今回の話ですが、私が演じる少女が
大の男嫌いという役です。

男性は一応閲覧注意、
とでも言っておきす。

同時に、タイトルに

「尊い命」

とあるように、それに因んで
葬式ネタが少し含まれます。

それでも読んでみたい人はどうぞ。









あー表情の練習疲れたー。

何で私がこんな役なの?




私(マシュター):
なんででしょうね?






【※!WARNING!※】



以下の文章・内容に登場する、
ボーカロイド及び
他キャラクターは
公式のものとは無関係です。
二次創作的なモノです。


この記事に掲載されている写真は、
当ブログの管理人が
撮影した写真を使ってます。
あくまでイメージ的なものです。
(一部変な画像があります。)


無料素材の写真も使ってます。
(上部に<無料素材>と表記)


GUMIが男嫌いな少女役を演じます。
これでもかと言うくらい男の存在を拒絶し
尋常じゃない乱暴な言葉を言います。
発言と行動がかなりエグイです。


男性の悪い所をとことん書き散らし、
それに嫌悪する女性の恨みが詰まった
おぞましい内容です。
が、一切真に受けないでください。


お話自体はフィクションですが、
世間の男性が起こした似たような
トラブル・事件が国内で実際にあり
しかも男嫌いな女性は沢山います。
だからある意味ノンフィクションです。



今回のお話は作り話なため、
登場するボカロキャラは各自仮名を
割り当てられた上で演出します。





【登場人物】
(全て仮名)





「哀華‐あいか」
大の男嫌いな高校生・一応主人公
クラス内の女子を束ねるボス猿的存在
女性が平和に生きれるなら男は死ぬべきと普通に考えている
本人は自覚がないが殺人未遂のこともやらかす
両親がいないため女性客しか来ないお店がある隣町でバイトしている
役:GUMI



「翆拳‐すいけん」
一応女嫌いの高校停学中の生徒・主人公
ある事件を境に女性に嫌悪感を抱いてしまう
役:神威がくぽ



「鷹斗‐たかと」
哀華と同じ高校に通う生徒
ただ存在するだけで何故か女子から嫌われている
役:KAITO



「樹里‐じゅり」
哀華のクラスメイト
女子たちからの同調圧力を無視し鷹斗らと一緒にいることが多い
役:亞北ネル



「城助‐しろすけ」
哀華のクラスメイト
特に女子から嫌われてもおらず
というか空気のような存在
役:本音デル



「蒼‐あお」
哀華の友達・やや男性恐怖症
チンピラから哀華に助けてもらったため仲が良いが彼女の限度を超える発言に疑問を抱いている
役:初音ミク



「観由‐みゆ」
哀華のクラスメイト
一応男性は平気だが哀華が怖く逆らえないため嫌いであるよう演じている
役:健音テイ



「由宇‐ゆう」
哀華のクラスメイト
本当は男嫌いではないがクラス内の女子たちからの同調圧力でそのフリをしている
役:呪音キク



「輝子‐てるこ」
哀華の担任の先生・三十路かつ独身
哀華が男嫌いな理由を知っているが彼女の行動に頭を悩ませている
そのストレスのせいかドリルのおさげがまとまらず髪はロングにしてるらしい
役:重音テト



「嘉那痲‐カナメ」
楓峰高校の副会長
空手部の黒帯の持ち主だが裏で何か問題を起こしてるらしい
役:弱音ハク



「精進‐しょうじん」
楓峰高校の生徒会長
嘉那痲の問題行動を監視している
実は哀華の過去を知っている
役:歌手音ピコ



「未子‐みこ」
哀華の妹・健全な中学生
役:鏡音リン



「光太郎‐こうたろう」
未子の同級生・嘉那痲の弟
役:鏡音レン




※当記事に登場するキャラクターのみ掲載










<2年前の2月、午後6時のとある繁華街にて。>







ちょっと、いい加減にしてください。

警察呼びますよ?




糞なヤンキー1:
嫌がってる顔も可愛いねー
良いから俺たちと付き合おうぜ

糞なヤンキー2:
オラ、早くコッチに来いよ。
抵抗したらどうなるかわかるか?
人ケのない山奥へ連れ去ってやる





ちょっ何処へ連れてく気なの!?

ヤメ






<人命を軽んじるヤンキーに連行されようとする一人の中学3年生の少女・蒼。
 周りの歩行者も見て見ぬふり。
 そこへ・・・>






糞なヤンキー共:
グハッ







危ないところだったわね。

怪我は無い?



あ、ありがとうございます。

大丈夫です。

えっと、あなたは?






<蒼は、同い年と思われる通りすがりの少女に助けられるのでした。
 それをきっかけに、二人は仲良くなりました。
 2年後、高校2年生になって・・・>







お姉ちゃん、早くしないと遅刻するよ。



分かってるって、そう急かさないで。



昨晩も遅くまでバイトしてたよね?

最近疲れてるんじゃ?



なんてことないわよ。






<2年前、蒼を助けたショートヘアの高校2年生の少女・哀華と、その妹・未子。
 哀華は日々のバイトの疲れが溜まってるも我慢してました。
 通学路にて・・・>







あ、未子ちゃん、おはよう。





光太郎君、おは

未子!



ご、ごめんなさい





何であの人あんなに怖いんだろう?






<10m離れたところから未子に挨拶したのは、同じ中学に通う男子生徒の光太郎。
 ところが哀華は、少なくとも自分の目の前で、未子が男という男全ての人間が口を聞くことを断じて許さないのでした。
 無論、年下の子供だろうと光太郎も例外ではありません。>







お、哀華、未子ちゃん。

オッス。





(どうしよう、声かけたくてもかけられない。)




あれ?無視?




っち





何だよ~舌打ちして。

俺なんかした?



あ、鷹斗さんおはようございます。

もう鼻血は治りましたか?






<次に挨拶したのは、哀華と同じ高校に通う男子生徒・鷹斗。
 哀華は彼を睨みつけては舌打ちをして先に学校へ向かいました。
 哀華は学校に到着して・・・>







哀華、おはよ


って、朝から不機嫌そうね。



だって朝から男に下劣な声をかけられたし。

未子の同級生のあの
糞餓鬼も気安く話しかけてきて。



ま、哀華が男嫌いなのは昨日今日
始まったことじゃないし。

私も苦手だけど

でも妹さん自分の学校では
他の男子と話すこともあるよね?



妹には出来るだけ男子と口を聞くなと
毎日警告してあ



哀華、ちょっと進路指導室まで来なさい。



何ですか?朝っぱらから。






<哀華の担任であり進路相談担当の先生でもある三十路あいや女性教師・輝子に呼び出され、
 やや不機嫌になりながら進路指導室に向かうのでした。>







アンタの進路希望なんだけどさ。

コレ何?




<先生が差し出した進路調査の紙には、
 「将来携わる仕事・職種:クローン技術に携わる仕事」
 と書かれてありました。>





書いてある通りですよ。

私は将来クローン技術の
研究者になるんです。

未だに進路や将来の目標を決めてない
遊んでばかりのだらしない男子なんかより
とても立派な進路目標だと思うんですけど?

何か文句ありますか?



それで何のクローン生み出すつもりだよ?



もちろん
人間の女性です







<普段から男を目の敵にする哀華は、例え先生相手でも自身の考えを曲げることはないのでした。
 あまりにぶっとんだ内容の進路に先生は・・・>







哀華、アンタの母親については
気の毒だとは心の底から思ってる。

でも、いつまでも男そのものを
目の敵にしても仕方ないだろ?

そういう男ばっかじゃないって。


いいえ先生

男なんて最低の物質です。

ウチの学校で問題を起こしてるのは
いつも誰ですか?

男子ですよね?

未成年なのに煙草。

女子をやらしい目で見る。

盗撮。

万引き。

器物損害。

虐め。

遅刻。

テストのカンニング。

これらの問題行動をいつか


おいおい遅刻とテストのカンニング以外は
今のところ起きてないぞ。

それ以外のは自分の妄想じゃないのか?



今のところは、ですよね?

いずれ大きな問題を起こすこと
間違いありません。

男ってのは面白けりゃ
人だって殺しますから。


蒼だって中学生の時、不良に絡まれて、
私が助けなかったら今頃
この世に居ないんですよ。



人だって殺すってアンタだって
似たようなことしたばかりじゃないか。

いくら女性を助けるためだからって
痴漢の男をホームへ突き落すやつがあるか

列車が来なかったから良かったけど
来たら殺人罪になるところだったんだぞ



何で女性の命を蔑ろにする男を処理
しようとしただけで殺人罪なんですか?



アンタ自分が何言ってるか分かってる?






<ややキレ気味になる先生>







冗談ですよ冗談

というか酷いことやってきた
生徒なんて他にいるじゃないですか。

例えば、停学中のアレとか。



アレってモノみたいに言うな。

まあ確かにアイツのしたことは
許されざる行為だ。

でも、本人も過去に嫌なことがあって、
今じゃあぁなってしまったと私は思うが?

あんな人格になって、
傷ついた心を閉ざしてるんだろう。



過去の嫌なことってなんですか?

どうせ、無免許でバイクを乗り回して、
暴走族の真似ごとでもしたんでしょ?

それで警察に捕まって、男ってアホばっか。

先生だって、男なんかと結婚
しない方がいいですよ。

もうすぐ三十路だからって気にし過ぎ

コラ!

今凄く傷ついたぞ!

アンタはまだ学生だから分からん
だろうけどむしろ年齢に関係なく
結婚は女性の幸


もう良いです。

話すだけ無駄ですね。
ハッキリ言って先生が可哀そうです。


ハ?

可哀そうなのはお前だろ?


・・・って、行ってしまった。

まったく。






<教室へ戻る哀華>







哀華、随分長かったけど?

先生と何話してたの?


別に。

ちょっと無意味な世間話をしてただけ。


何それ?

まー、また進路のことで
何か指摘されたんでしょ?





ねー聞いてよ哀華。

今朝通勤電車の中で痴漢に遭ってさー。



あの路線やたら多いよねー。






<教室へ戻ってきたばかりの哀華に話しかけてきたのは、同じクラスメイトの観由と由宇。
 登校に乗ってきた通勤車の車内で迷惑行為を受けた様子。>







それは気の毒

大丈夫?

ナイフとか突きつけられなかった?



(な、ナイフって!?)

い、いやさすがにそこまでは。

ちょっとお尻触られただけで。

あ、もちろん捕まえて
駅員に突き出したよ。



相手の指とか折った?



お・・・折らなかったけど



何で折らなかったの?

警察なんて役に立たないし
釈放されたらまた同じ犯罪を
繰り返すわよ、痴漢男というのは。

それでまた誰か女性が被害に遭う

わかる?



も、もちろん分かってるよ。

(痴漢は嫌だけど哀華も怖いよ~)






<哀華は女性の身の安全よりも、男自体の撲滅を優先したい気持ちでいっぱいなのでした。
 同時にそのエゴを他の女子に押し付けるのでした。
 が、本人はその自覚がありません。
 そんな哀華の険悪な表情を見て、由宇は・・・>







・・・お、多いって言ったらさ、今朝、
クチャクチャと気持ち悪い租借音を
立てる爺が隣に座ってたんだけど。

最悪だったよー。






<彼女のこの発言は嘘。
 何か言わないと自分まで怒られそうと、とっさに言った架空の迷惑行為です。>







席立てばよかったのでは?



こ、混雑しててとてもじゃないけど
立てる状態じゃなかったのよ。

は、早く女性専用車両を
設置してほしいよね。



し、死んでほしいよね。

そういう爺とか男。

専用車両どころか専用列車
走らせろって言いたい。






<怖がりながらも哀華に共感しようとする観由と由宇。
 すると哀華は・・・>







観由、次に痴漢に遭った時、
ソレが二度と動かないように
徹底的に破壊しなさい?

男というゴミを



(えっゴミって)

え、えーっと・・・

破壊ってそれ人間で言うと
殺すってことよね?

それに怖くて何も抵抗でき


駄目よ、無抵抗でいたら。

コッチが何もしないと
男なんて直ぐ調子に乗るんだから。

私達女性が

「コイツ痴漢だ」

と大きな声で言えば、
多少殴っても大丈夫だろうし、
皆信じてくれるから。

万が一殺人罪に問われても、
これは立派な正当防衛よ。


それに観由、「死ね」じゃなくて

「消えろ」よ。

男を命あるモノだなんて思わないこと。

分かった?



(哀華怒らせると怖いからな~)






<圧で自分の意見を押し付けようとする哀華>







・・・そ、そうよね。

男なんて皆そうだもんね。



哀華の言うとおりだもんね。






<本当はこんなこと言いたくなかった。
 そう思いながらも観由たちは哀華に逆らえずにいました。
 そんな様子を離れたところから見ていた生徒たちが・・・>







酷いな、俺ら男子を散々言って。



でも哀華、学年関係なしに女子からの信頼厚いし。

実際、変質者に襲われた所を
助けられた女子が多いもん。



なんであそこまで男嫌いなんだろう?

俺達男子が話しかけても
一切無視だもんな。






<鷹斗、樹里、城助、3名の生徒がコソコソ話してました。
 そんなこんなで学校の帰り道>







光太郎君、体育の授業は凄かったね。
さすがサッカー部で
日々鍛錬してるだけあるわ。


ありがとう

今度の日曜日、
●●中学校と練習試合なんだ。

応援、しに来てく






<通学路にて、未子と光太郎が楽しそうに会話をしながら学校から帰ってきました。
 が、そんな様子を・・・>







未子!ソレから離れなさい!



あ~、アレが妹の未子ちゃんと、
隣の男の子誰だっけ?






<未子の姉である哀華が、光太郎から離れるよう大きな声で呼びかけるのでした。
 しかも彼をソレ呼ばわり>






エッお姉ちゃん・・・



「ソレ」って・・・

もしかして俺のこ




ボカッ





ギャアッ!





光太郎君!?

お姉ちゃんなんてことするの!?






<光太郎に向かって走っていく哀華は、勢いよく彼を蹴り飛ばすのでした。
 その拍子に光太郎は足を捻挫してしまいました。>







ちょっと哀華、そこまでする?





痛てて・・・

これ足首挫いたかも・・・





あ”-ー!

光太郎君!

トラックがっ!!












<道路のど真ん中で動けないでいた光太郎に1台のトラックが向かってきました。
 まさに絶体絶命!?>






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!?





・・・あれ、俺生きてる。

ていうか誰かに抱きかかえられてる?





誰?あの人?






<光太郎は間一髪のところ、誰かに助けられたのでした。
 その誰かとは・・・>







おいテメェッ!
何やってんだ!!

もう少しでこのガキ
死ぬとこだったんだぞ!






鬱陶しいヤツが来るなんて。

行くわよ蒼。


う、うん。






<光太郎を助けたのは、偶然通りかかった高校生くらいの、長髪を束ねた青年でした。
 しかし、何事もなかったかのようにその場から立ち去る哀華と蒼。>







おい!待ちやが


あのぉ



あぁ”?
何だ?




え、えーっと・・・

あ、ありがとうございます。



あの、光太郎君を助けてくれて、
ありがとうございます。

えーっと、あなたは?



人に名を聞く時は、
自分から名乗るのが礼儀だろ?

それくらい餓鬼の頃から覚えとけ。



は、ハイ!

み、未子です。



俺は光太郎です。

オジサンは?



誰がオジサンだ
俺は高校生だ(怒)




ゴ、ゴメンナサイ!

(顎鬚が生えてたから間違えた)



とりあえず、お前病院に行って
診て貰ったほうが良いな。

足首挫いただろ。

タクシー・・・金持ってねぇ。

・・・しゃーねーな。






<足を挫いた光太郎をおんぶして病院まで連れていく長髪の青年。
 病院に着いた後、光太郎は治療を受け終えて・・・>







あの、ありがとうございます、お兄さん。



でも光太郎君、
サッカーの練習試合には・・・



まあ、残念だけど出られそうにないね。



そんじゃ俺帰るから。

あの女には用心しな。

頭おかしいなんてレベルじゃねーからな。



あの、お姉ちゃんの事を
変な風に言わないでください。

確かに、さっきは怖かったけど。



お姉・・・?

ッチ、お前あの女の妹か。

同じ姉妹には見えねーが。

あんま俺に話かけんな。

いいな?



なんでさっきから無愛想なんですか?

オジ・・・じゃなくてお兄さん?



まあまあ未子ちゃん。

とにかく、もう大丈夫ですから。


あっそ

そんじゃ後は自分らで帰れるな?

あばよ。






<病院を後にする長髪の青年>







あ、まだあの人の名前聞いてなかった。




PLLLLLLL♪





・・・未子ちゃん、
携帯電話の着信鳴ってるよ?



いい、どうせお姉ちゃんからの、

「早く帰ってこい」

という文句だろうし。

それに、もううんざりよ。

光太郎君をこんな目に遭わせて。

暫く顔見たくない。

それ以前に病院だから電話に出れない。

そういうわけなんで、
今日光太郎君の家に泊めて。

もちろん部屋は別々ね



それって列記とした家出だよね?

そんなことしたら、お姉さんに後で
こっぴどく叱られるんじゃ?



だって、お姉ちゃんの目が届く範囲では
光太郎君や他の男子と
会話しただけで怒るし。

本当に窮屈な想いしてたし。

コッチがおかしくなりそう。

近所の鷹斗さんにだって冷たいし。



鷹斗さんは変態入ってるからね。

・・・遅いなー姉ちゃん。

そろそろ迎えに来ても良い頃だけど。



え、光太郎君もお姉さんいるんだ。



時に、最近俺の家の前をうろうろしている
女性らしき不審人物がいるんだけど。

夜の時間帯だから顔までは分からないけど。


まさかお姉ちゃん、そんなことまで?

いや、考えすぎか。






<17分後、光太郎のお姉さんとやらが迎えに来るのでした。
 17分も遅れた理由は途中で雄猫のタマタマを触ってたらしい。
 次の日、高校の校門にて。>







鷹斗君、おはよう。


・・・どうしたの?

浮かない顔して。



いや昨日さ、俺の近所に住む
光太郎が足首捻挫したらしく。
何であぁなったのか。



あ~、サッカー部の子か。






<鷹斗たちが登校しようとする中、後ろから違う高校の女子生徒が近づいてくるのでした。>







あの、哀華って女、
ここの生徒ですよね?



え?あ、はい、そうですけど。

(?なんか顔怖い)

ねえ鷹斗君、城助君、
哀華さんてまだ来てな



可愛いね君~
どこの高校の子?




こら馬鹿男子二人!






<急にやってきた他校の女子生徒に鼻の下を伸ばす馬鹿男子二人。
 そこへタイミング悪く・・・>







ちょっと、あなた隣の楓峰高のよね?

ウチの高校に何の用かしら?





楓峰高って、あの有名な学校だよな?



そんな人が何しに来たんだろう?





アンタが弟に怪我負わせたんだろ!

もう少しでトラックに
轢かれそうになったんだから!

サッカーの練習試合にだって
出られなくなったのよ!


え?

あの、君の弟って、もしかして
光太郎って名前じゃ?



そうよ、何で知ってるの?



いや、通学路でよく顔を合わせるから。





で、何がしたいのかなアナタは?

わざわざ自分の学校をサボってまで。

私アナタほど暇じゃないから、
もう教室に行っていいかしら?



フザケるな!

弟の前で土下座させて謝らせてやる!

治療費も支払ってもらうんだから!



ちょっ怖いよ~






他男子モブ1:
なんだなんだ?誰あの子カワイー


他女子モブ1:
ちょっと何事?何あの女哀華の知り合い?






<他の周りの生徒がざわつき始めました。
 そこへ蒼がやってきて・・・>







哀華、どうしたの


・・・って、誰このコ?


さあ?

なんか分かんないけど、弟がどうとか、
ワケ分からないことばかり言ってるのよ。



(・・・それ多分昨日の)

この女、きっと哀華が昨日蹴り飛ばした
男の子の姉なのよ。



そういうワケだから。

そこのアナタも同罪だから、
一緒に謝って貰うわよ?



え!?何で私まで?



止めもせず黙って見ていたんだから、
弟の虐めに加わってたも同然よ。



やめてくれません?
虐めだなんて。

その辺のゴミ共と一緒にしないで。

ウチの妹にちょっかいかけてたんだから
蹴飛ばして当たり前よ。




・・・何言ってるのよ?

ゴミって



男=ゴミのことです

(正直ここまで共感したくない)





(酷過ぎるよ、これ。)





アンタねぇ!

言って良い事と悪い事があるだろッ!



ゴキブリが目の前に現れたら
女性なら誰でも鳥肌立つし
潰したいでしょ


それと同じよ、分かるでしょ?



(今度は害虫扱いかよ!?)



テメェ!
いい加減に







<堪忍袋の緒が切れそうになる他校の女子生徒は、哀華に手を上げようとするのでした。
 その直後>







朝から喧しいな
邪魔なんだよ




あ・・・



(・・・そういえば今日だっけ。)






輝子先生:
コラー!
何騒いでるんだー!







<校門での騒ぎに駆け付けた三十路の輝子先生。
 哀華は蒼と共にその場から立ち去ります。>







(ッチ)蒼、行こう。



う、うん。





ちょっと待ち


アナタはさっさと自分の高校へ戻りなさい

(私より胸大きいな本当に高校生?)



そうよ戻りなさい

(無駄に胸大きいわ豊胸施術かな)



(そういえばこの子、胸大きい。)



(さっきから何で皆この子の胸に目線を向けてるんだ)






<とりあえず他校のその女子生徒は一旦帰るのでした。
 一方、校門で騒いだ生徒たちは職員室まで呼び出されます。>






まったく

ホームルームが始まってるのに、
他校の生徒と口喧嘩するとは。

青春を謳歌するのはほどほどにしろよ。



何で私らまで注意喰らってんのかな?



ホームルームの時間にいなかったから





先生、私は被害者なんですよ?

いきなりあの女が私に因縁つけてきて、
コッチが良い迷惑よ。



あの~私もいるんですけど。



その彼女の弟君を昨日
蹴飛ばしたらしいが?

何でそんな乱暴な事をしたんだ?



私の妹に絡んでたので
魔の手から守り抜いただけです。



何が魔の手だ?

とんだ見苦しい言い訳だな。

ただ練習試合の応援に来てくれとか
会話してただけだが。



翆拳、アンタはちょっと黙ってろ。

話がややこしくなる。

とはいえ、彼がそう言ってるが、
どうなんだ哀華?


(ッチ)

そうですよ大事な妹に汚らわしい
男児がそばにいて虫唾が走ったから
蹴り飛ばしました

誰だって勘違いすることはありまス(怒)



(哀華がいつも以上に怖い)



テメーはどうなんだ?蒼。

助けもせずに黙って見てたんだから、
フツーに同罪だよな?


それとも、またあの時みたいに

「男子なんかクタバレ」

みたいなことでも思ってたのか、オイ?



わ、私は・・・その・・・



蒼は関係ないでしょ!

咎めたいなら私だけにしてよね?

そうやって女子相手に
いちいち強面で脅して。

これだから男は。



関係大有りだ!

俺がいなかったら
あの小僧トラックに



あーもう口喧嘩すんなや!

翆拳も、ただでさえ停学してて
進路に響いてんだぞ。


へいへい



へい、じゃなくて教師にはハイと答えろ






<遅くなりましたが、長髪の男子生徒の名前は翆拳。
 わけあって先日までは停学中でした。
 普段は男子とは一切口を聞かない哀華ですが、蒼を責められてやむを得ず反論しました。

 ここらで説教を終えて、皆教室へ戻るのでした。
 一方その頃、先ほどの他校の女子生徒の高校では・・・>







今朝の生徒会の仕事をほったらかしにし、
何してたんですか、嘉那痲さん?



申し訳ありません生徒会長。

他校のある小癪な女が、
先日私の弟に怪我負わせたので、
ちょっと文句を言い


他人への憎しみの自慢ですか?

生徒会をさぼった理由にはなりませんよ?


・・・ハイ



まあいいです、その小癪な女とは?



「哀華」とかいう、異常なほど男嫌いな、
隣の高校に通ってる女子生徒です。



(あぁ、彼女か。)






<はい、哀華の高校へやってきた女子生徒は、お隣の楓峰高校に通う生徒会副会長の嘉那痲。
 そして会長の男子生徒・精進。
 彼はなにやら哀華のことを知ってる様子でしたが、誰にも話しません。
 話は戻って、鷹斗の高校はお昼休みに入り、校舎の屋上にて・・・>







いや~久しぶりに来てくれて、
寂しかったよ~♪



気安く話しかけんなこの女ったらしが



なんだよ~相変わらず冷たいなー。



ところで翆拳君ってなんで停学だったの?

あとさっき言ってた、蒼に対しての

「男子なんかクタバレ」

というのは?



テメーに話す筋合いはねぇ。

女子が話しかけんな



城助君、私は彼に嫌われてるのかな(泣)

せっかく茄子の糠漬け弁当
おごってあげようと思ったのに。


大丈夫

自称女嫌いと言ってるけど、
彼はただのツンデレだから。

でも茄子の糠漬け弁当食べれないなんて、
茄子好きの翆拳には惜しいよなー。



済まなかった!

そうだよな茄子好きな
ヤツに男女関係ないよな!

さっきのは取り消す!

お前は特別だ!

話すから耳かっぽじってよ~く聞けよ。


(心の声)
プライドしょぼ!

しかもなんだよ茄子の糠漬け弁当って



1か月前になるが、体育の授業で、
男子対女子で、サッカーをしていた時だ。

お前ら、覚えてるよな?


あ、あぁ。



もう1か月が経つのか・・・




■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■




<1か月前の体育の時間。
 男子は運動場でサッカーの練習試合をしていました。
 その様子を偶然にも体育館の入り口から数名の女子が眺めてました。
 女子はこの時の体育は自習でした。
 無論、応援ではなく男子全員を変なものを見る目で、馬鹿にしながらです。>







何で男子ってサッカー好きなんだろうね?



さぁ?股間にタマ付いてるから
本能的なものじゃないの?笑



あははー!笑えるそれ!

本能には逆らえないってやつ?w






<普段は男子が苦手な蒼ですが、離れた場所では平然とからかうのでした。
 そんな声が、翆拳の耳に入ってしまうのでした。>







アイツらさっきから


翆拳、よそ見するなって。

シュート任せたぞ!


ようし!

あっしまった取られた!




まだだ!

絶対ゴールに入れさせないぞ!






<キーパーをしていた鷹斗。
 しかしボールが彼の顔面に勢いよく激突してしまい>







ギャーー!!

痛い!

鼻血がーー!泣





おい鷹斗、大丈夫か!?



早く止血しないと!

誰か保健室へ




アハハ!

あいつ鼻血出してやんのーーー!

だっさーー!



男子なんか
くたばっちゃえーーー
アハハハハ






(✞◣ ◢)



おい翆拳、どこへ?





ハハハ・・・・・

えっ








死ねって言いたいのか
自分が何言ったか分かってるのか








ちょっとアイツ何やってんの!?



女の子相手に酷い!








キャーッ!

ヤメテ
乱暴しないでーー!!








死ぬということが
どれほど悲しいことか
分かってるのか!!





男子モブ1;
お前ら翆拳を止めるぞ!

男子モブ2;
やめろって翆拳!




<蒼の「男子くたばれ」という発言に怒りを我慢できなかった翆拳は、彼女に手を上げるのでした。
 髪留めが外れ長い髪を引っ張られ彼から罵声をこれでもかというほど浴びせられました。
 これをきっかけに、蒼の男性恐怖症はさらに悪化し、特に翆拳を必要以上に怖がるようになりました。
 同時に、クラス内での男女の関係が悪化し、互いに口を聞かなくなりました。>




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そんなことがあったの。

その日私、風邪で学校2日間は休んでたっけ。

確か哀華さんもフグ刺し食って腹壊して

さっきの職員室での蒼の様子が
どこか怯えてたのはそのせいなの。

翆拳君のやった事は確かに
許されざる行為だけど・・・。

蒼の発言も大概よねぇ。



あの後、サッカー部顧問から

「そんな顔じゃ試合に出れんだろ」

とか言われてレギュラー落ちしたな。

悔しさのあまり退部届を出して。



確かその時、蒼が額に傷を負って、
暫く登校拒否になったんだよな?

翆拳をを咎める気はないけど、
さすがにちょっとあれはやりすぎだわな。

先生の話によると、
蒼は退学を考えてたみたいだし。



俺のせいで鷹斗と翆拳にまで迷惑かけて、
クラスの女子の殆どが
男嫌いな性格になっちまって。

樹里も、俺みたいな男は野蛮だろ?



いやぁ、私は別に。

蒼の発言も言い過ぎなんじゃないかと。



しかし、実際どうなんだろうな?

翆拳が問題を起こさなかったとしても、
哀華一人の影響で、どっちみちクラス内が
ピリピリしてたと思うぜ、俺は。



誰か、哀華が男嫌いなワケを
知ってる人はいないのか?



妹の未子ちゃんならどうかな?

身内だから、あの子が一番知ってそうだし。



それなら、俺一度こっそり聞いてみた。

幼い頃(小学生時代)から同学年の
男子生徒から嫌がらせを
よく受けてたみたいだ。

友達の女の子が虐められてたことも
理由の一つらしい。

やっぱりそういう理由かと最初は思ったが、
にしてもあの尋常じゃない様子は・・・。



ま考えてもあれだしさ、
今日学校帰りに、
光太郎君の様子を見に行かない?

お見舞いを兼ねて。


そうだな



アイツ俺のことオジサンと
言いやがったんだが(怒)



いやあ、その顎鬚見たら誰だって。




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続きは下記↓の記事【Ⅱ】をご覧ください。

ボカロが語る◆尊い命:Ⅱ