ボカロが語る◆尊い命：Ⅰ
の続きです。
前回までのあらすじ。
哀華（ＧＵＭＩ）に蹴飛ばされた
光太郎（鏡音レン）の様子を
見に行こうとする俺達。
お兄ちゃんこの役にすっかりはまってるね
演技中とはいえ怖すぎ
あと語尾に「ござる」つけないで
話すお兄ちゃん違和感ありすぎ
いいからお前はさっさと準備に付け。泣
マスター殿が書いた台本だし
※
初めて来られた方は下記の
記事を先にお読みください。
当ブログのお話を閲覧する前にご覧ください
【※！ＷＡＲＮＩＮＧ！※】
●
以下の文章・内容に登場する、
ボーカロイド及び
他キャラクターは
公式のものとは無関係です。
二次創作的なモノです。
●
この記事に掲載されている写真は、
当ブログの管理人が
撮影した写真を使ってます。
あくまでイメージ的なものです。
（一部変な画像があります。）
●
無料素材の写真も使ってます。
（上部に＜無料素材＞と表記）
●
ＧＵＭＩが男嫌いな少女役を演じます。
これでもかと言うくらい男の存在を拒絶し
尋常じゃない乱暴な言葉を言います。
発言と行動がかなりエグイです。
●
男性の悪い所をとことん書き散らし、
それに嫌悪する女性の恨みが詰まった
おぞましい内容です。
が、一切真に受けないでください。
●
お話自体はフィクションですが、
世間の男性が起こした似たような
トラブル・事件が国内で実際にあり
しかも男嫌いな女性は沢山います。
だからある意味ノンフィクションです。
●
今回のお話は作り話なため、
登場するボカロキャラは各自仮名を
割り当てられた上で演出します。
【登場人物】
（全て仮名）
「哀華‐あいか」
大の男嫌いな高校生・一応主人公
クラス内の女子を束ねるボス猿的存在
女性が平和に生きれるなら男は死ぬべきと普通に考えている
本人は自覚がないが殺人未遂のこともやらかす
両親がいないため女性客しか来ないお店がある隣町でバイトしている
役：ＧＵＭＩ
「翆拳‐すいけん」
一応女嫌いの高校停学中の生徒・主人公
ある事件を境に女性に嫌悪感を抱いてしまう
ただし茄子が好きな女子には優しい
実はオカンが怖かったせいか自分より喧嘩に強い女には怯えてしまう癖がある
役：神威がくぽ
「鷹斗‐たかと」
哀華と同じ高校に通う生徒
ただ存在するだけで何故か女子から嫌われている
役：ＫＡＩＴＯ
「樹里‐じゅり」
哀華のクラスメイト
女子たちからの同調圧力を無視し鷹斗らと一緒にいることが多い
役：亞北ネル
「城助‐しろすけ」
哀華のクラスメイト
特に女子から嫌われてもおらず
というか空気のような存在
役：本音デル
「蒼‐あお」
哀華の友達・やや男性恐怖症
チンピラから哀華に助けてもらったため仲が良いが彼女の限度を超える発言に疑問を抱いている
役：初音ミク
「嘉那痲‐カナメ」
楓峰高校の副会長
空手部の黒帯の持ち主だが裏で何か問題を起こしてるらしい
役：弱音ハク
「未子‐みこ」
哀華の妹・健全な中学生
役：鏡音リン
「光太郎‐こうたろう」
未子の同級生・嘉那痲の弟
役：鏡音レン
「允‐まこと」
翆拳の旧友・故人
役：重音テッド
「沼子‐ぬまこ」
香葬高校の自称番長（笑）
絶滅危惧種である番長の恰好をしているがある女性に憧れているからである
不良っぽいが特に悪いことはしておらずむしろ迷子の子供を交番へ連れて行ったりゴミ拾いをしたりと良心的である
同い年の男子を見かけては告白するもすぐフラれるがその人数を覚えるほど無駄に記憶力が高い
バイクではなく普通のチャリで交通ルールを守りながら爆走する
何故か連れの女たちからオヤツと称して変なうまい棒を無理やり食わされることが多い
連れの女子曰く姉御と呼んでるが世話の焼ける妹みたいな存在らしい
国民的アニメをリアルタイムで観ないと気が済まない
役：ＬＩＬＹ
「綾実‐あやみ」
沼子の下っ端（笑）・モブ
役：ＭＥＩＫＯ
「黒子‐くろこ」
沼子の左腕的少女（？）・モブ
役：巡音ルカ
「ケイト」
沼子の子守役（笑）留学生・モブ
アホ毛が立派だがキレると沼子より怖い
役：ＳＦ－Ａ２ ＭＩＫＩ
「巳亞‐みあ」
沼子のパシリ（笑）
男の腹筋好き
前は哀華と同じ高校に通ってたがある事件で転校した
役：ＩＡ
※当記事に登場するキャラクターのみ掲載
＜放課後の校門にて＞
ねえ、なんか時代遅れなのが
校門にいるんだけど？
ホントだ、何だアレは？
ああいうのがまだいるんだな
でも相手にせず、真っ直ぐ帰ろう。
＜鷹斗たちが見た、時代遅れなのとは・・・＞
テメーら
ちょいと待たんかい
うわっ声かけてきたきた！
ダッシュで逃げるか？
＜すぐに逃げようとする鷹斗たち、しかし。＞
おっとそうは問屋がおろさねーぜ
ヤバイ、囲まれた！
＜逃げられないようです＞
沼子の姉御を無視すんじゃねぇ
無視したらテメーらの鼻の穴に
ワサビを注入すっからな
は～いとりあえず話だけでも
聞いてあげてくださいね～。
この人無視されるとすぐ泣くから。
（あーもう恥ずかしいなぁ）
こら！余計な事言わないで！
！？＜樹里は、不良少女らと一緒にいた５人目の女子の顔に見覚えがありました。＞
何なんだよ君ら？
金なら大して持ってないぞ。
え？いや別にお金目的じゃ
変な真似したら、警察呼ぶぞ。
＜そりゃこんな不良集団に囲まれたら恐喝と思いますよね。
すると、金髪の少女は・・・＞
エ～～～ン
この人達
私のこと
不良みたいに
言ってくるよ～
（´Д⊂ヽ
はぁ！？何この子！？
どう見ても不良じゃないか！
この金髪ロン毛！
はいはい泣かないの。
ホラ
「うまい棒サラミ味」
あげるから。
うん、ありあとう。
でもできれば
「めいたい味」
が良かったな。
わがまま言うなや
この自称絶滅危惧種が
エ～～～ン
ケイトが私の事
虐める～
（´Д⊂ヽ
こらケイト！
姉御とその仲間（番長）を侮辱しないの！
だって今時番長とかって、
いつの時代って話だよ。
まー確かに一緒にいる私ら実際恥ずかしいし。笑
あーもう面倒くせーな！
用ないなら俺達帰るぞ！
待った待った。
ちょいとアンタらに聞きたいことがあるから。
（立ち直り早っ）何だよ？手短に頼むよ。
あの？もしもし？
付き合って下さい❤
ハァ！？何だよその急な告白！？
嫌だぞヤンキーなんて！
確かに俺彼女ほし－けど
エ～～～ンまたフラレたーーー
違うでしょ姉御、人探してるんだから。
（もうヤダ帰りたい）
あ、うん。え～っと、この学校にタチの悪い
＜自称絶滅危惧種の金髪番長（笑）が尋ねようとしたその直後＞
ちょっとアナタ達何？
余所の高校の生徒が何の用？
何このヤンキー共？
（うわっなんかマズイ予感）
テメーか、最近この街で調子こいてる女は。
やたらと男に喧嘩売ってるらしいな。
は？男なんかに喧嘩売って何の得があるの？
女性の平和のために
駆除してるだけなんですけど？
勿論、アナタのためにもなるのよ。
（めっちゃ感じ悪っ）
何が女性の平和のためだ？
その女性の中にはテメーを
憎んでる奴だっているんだぞ？
そうだよな巳亞、何か言ってやれ。
・・・久しぶりね
（やっぱり巳亞だ）
あら、なんか懐かしい顔がいるわね。
土下座しに来たのなら、あの時の事、
許してやってもいいわよ？
ふざけんなっ！
この暴力女が！
哀華、確かこの子
よく見たら知らない女ね。
帰るわよ、蒼。
＜その場から立ち去る哀華と蒼＞
コラ待てよテメ
姉御、そろそろ３時のオヤツの時間です。
あらやだ、もうそんな時間？
何だよ３時のオヤツって！？
そっちの方が大事なのかよ！？
さっきまでの緊迫した様子は
どこへ行ったんだ！？
いやだって、腹が減っては
戦は出来ぬって言うじゃない。
その戦の相手はもう行ってしまったが。
ハイ姉御うまい棒
「ジャスタウェイ味」
（笑）
３時のオヤツもうまい棒かよ！？
っえ？
「ジャスタウェイ味」
って
ケイト、何これ？
うまい棒なんかじゃ
良いからはよ食えや
片付かないだろ
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わお、爆発した。
そして姉御の口から煙が。
ギャーー
姉御ぉーーー！
毒味させて正解だった。
君にとってこの子は
親分的な人じゃないの？
いいえただの
アンポンタンです
そんじゃ、俺達帰るから。
一応お大事に
＜学校を後にした鷹斗たちは、お見舞いがてら光太郎の家に到着しました。＞
あ、鷹斗さん達。
よっ光太郎、思ったより元気そうだな。
未子ちゃんも、看病御苦労さん。
遅いぞお前ら。
待ちくたびれたぞ。
さっきまで一緒にいないと思ったら
先に来てたのかよ翆拳。
時に未子ちゃん。
早速だけど、哀華ちゃんが何故
＜樹里が未子に質問しようとしたその瞬間＞
妹さんすら知らないわよ。
あの女が男嫌いになった理由は。
ああれ？君はさっきあのマヌケな
絶滅危惧種もどきと一緒にいた・・・
＜いつの間にか、先ほど高校の校門にいた他校の女子生徒がそこに居合わせてました。＞
巳亞～久しぶり～♪
さっきは声かけられなかったけど。
樹里～、１年ぶりだね。
元気してた？
何、君ら知り合いなの？
みたいですね。
私、巳亞。
１年生の頃は一緒のクラスじゃ
なかったから知らないかもけど、
転校する前まではアナタ達と
一緒の高校だったのよ。
そうだったんだ。
俺は城助、よろしく。
俺は鷹斗。よかったら、携帯電話の
番号とメールアドレス
ゴメン遠慮しとく
そんな～
えっと、アナタは？
慣れ合う気はねぇ。
気安く話しかけんな。
こら翆拳君！
あのね「ナレアウキハネェキヤスクハナシカケンナ」君
初対面の人に対し
その態度はどうかと思うよ。
ちょっとイケメンだからって
あぁもう翆拳だ
俺に変なあだ名付けないでくれ。
（心の声）「ナレアウキハネェキヤスクハナシカケンナ」
君（笑）
お前何笑ってんだ？怒
あ、いや、翆拳君怖い（泣）
で、巳亞さん、さっきの
「妹さんすら知らない」
ってのは・・・
思い出すのも嫌なんだけどね。
私と哀華、かつては親友同士だったのよ。
順を追って話すけど、
高校入学時になって知り合ったわ。
もうその時から男そのものを
目の敵にしてたわね。
でも彼女、授業で分からない
ところは教えてくれたし、
私が風邪で休んだ時はプリントを
家まで届けてきてくれた。
しかし、
「男なんてゴミそのもの」
というあまりにも乱暴な発言を
初めて聞いた時は驚いた。
いくら男嫌いだからって、
そこまで言うのかと思った。
「何で男の人が嫌いなの？」
と質問したら、哀華は
「男は平気で人を殺すから。」
と言った。
理由としては分かるけど、
いやいや全員がそうじゃないでしょ
って聞き直したら・・・
彼女、なんて答えたと思う？
何て答えたって言われても・・・
お姉ちゃんのことだから、
「男なんてそういうもの」
とか一方的な決めつけだと思う。
未子ちゃんまだ聞かされてないのね。
答えを覚悟して聞いて貰う前に質問するわ。
あなたお母さんが今いないわよね？
う、うん。お母さんは何かしらの持病があって、
その病気で亡くなったと
お姉ちゃんから聞かされたけど。
でもお父さんについては分からないし。
ねえ、まさかとは思うけど、
その答えって
親父さんがお袋さんをアヤメた
という可能性が高いだろう。
えっ！？お姉ちゃんからそんなこと聞いてない！
大方、妹であるあなたを
心配させまいと嘘ついてたのよ。
でも、私にだけは真実を明かしたわ。
なんでも、癌を患っていたお母さんは、
病院からも残り３ヶ月の命だと
前々から宣告されてたみたい。
何でそれで父が母をアヤメたと
いうことになるのかは・・・
お母さん、持病って癌だったの。
てっきり毒キノコなどを拾い食い
したという食中毒だとばかり思ってた。
何そのオチ？明らかに受け狙いだよね？
だってお母さん大の貧乏性で、
道に落ちてる物で使えそうなのは
自分の物にする悪癖があったの。
まあ、亡くなった原因が癌で、
ある意味良かったな。
拾い食いで死なれても洒落にならんぞ。
でもね、哀華は何故か、
「父が母を殺したんだ！」
と言いきったのよ。
その理由は、こればかりは私も知らない。
でも、哀華は言ってた。
「母が病室で亡くなった直後に、
そばに立ってた父の目は、
人殺しの目をしてた・・・。」
ってね。
お父さんが、嘘よ。
だってお父さん結構優しかったのに。
お母さんのことだって看病してたんだよ！
未子ちゃん落ち着いて。
まだお父さんが殺したとは限らないよ。
でも、そのお父さんって今
家にいないのよね？
だとすると本当に
よそう、そういうこと言うのは。
＜重たい空気が漂い始めました。
未子と哀華の母の死の真相は誰も知らないのでした。＞
さっき“あの女とはかつて親友だった”
と言っていたが、
今は決別しているのか？
そういえばさっきの校門で、
何か因縁がある様子みたいだったけど。
・・・そうね、その通りよ。
哀華は・・・
私の男友達を自殺にまで追い込んだのよ
え！？アイツのやりそうなことだ。
お母さんが亡くなった後の哀華は、
お父さんがアヤメたと思い込んだまま、
以前より余計に男に対する敵対心が強くなった。
絶交する前に、私に話したことも
おぞましいものだった。
・歩きながら煙草を吸うカス。
・店の中を走り回る男児。
・マナー守らない鉄オタ共。
・貧乏ゆすりをするクズ。
・成人式で必ず騒ぐ不良。
・ムカツク顔してスマホ見ながら
自転車こぐ若者。
・満員列車の中で痴漢をするオヤジ。
・夜中に爆音を鳴り響かせる暴走族。
・人を殺すことに躊躇しないヤクザ。
・彼女の生きる時間を奪ってまで
デートに無理やり誘い出し
退屈な想いをさせる草食系男子。
確かにこういう男は私も嫌だけど、
でも該当しない男性は別だし。
私と仲が良かった男友達もしかり。
允、生きてた時まで元気だったか？
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
え、允？確かウチの高校にいたヤツだよな？
翆拳君知り合いなの？
俺の子供の頃からの幼馴染だ。
高校生になってからはクラス別になって、
しかもアイツ塾に通ってたから
顔合わせる機会がなかった。
ただ、俺の爺ちゃんが逝っちまった時も、
一緒に泣いてくれた。
・・・・・・
允君は、こう言ってはなんだけど、
成績が良い生徒とは言い難かった。
でも、他人に対しとても思いやりの
ある心の持ち主でもあったわ。
そんな彼に惹かれた私は、
いつしか一緒にいる機会が多くなった。
単なる友達ではなく、
正式に付き合うことも考えた。
でも、あの女が允君に自殺へと
誘う言葉の暴力を振るった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
＜それは半年前のこと＞
允君、ちょっといいかしら？
何？哀華さん。
巳亞に近づかないでくれる？
彼女から聞いたんだけど、
アナタ楓峰高校を受けて不合格に
なったからこの高校に入学したのよね？
それもギリギリで。
アナタみたいな頭の悪過ぎる奴が
勉強して何になるの？
知ってるよ、中学の時も成績が悪くて
母親から勘当されてるってことを。
まあ男だから脳ミソ
逝かれてるのは仕方ないわね。
何が言いたいわけ？
允君、ここにいたんだ。
早く一緒に帰ろ
あれ？哀華もいたんだ、なら
でも巳亞に汚れが感染するといけないから
消えてくれないかしら
このゴ
ちょっと哀華、
允君に何言ってるのよ？
あら、いたの。
今この害虫を追っ払ってあげてるの。
もう大丈
ふざけないで！
＜その翌日の土曜日、允は橋から飛び降りて川へ転落したという通報があり、
次の登校日で学校では自殺したと全生徒に伝えられた。
その１週間後・・・＞
何で允君にあんな事言ったの？
巳亞を魔の手から守るためよ。
私達親友で
パシッ
アンタなんて親友じゃない！
もう絶交よ！
＜哀華の頬にビンタした巳亞、しかし・・・＞
誰に手あげてんのかなぁ？
＜哀華は反撃するように巳亞のお腹を殴りました＞
キャア！
ゲホッゲホッ
残念ね。アナタほどの子が男という
ゴミを庇うなんて。
それと次私に逆らったら
どうなるか分かってる？
今度はこの学校に
いられなくしてあげるから
そしたらアナタ
醜いニートね
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
あの時は、私も死ぬかと思った。
哀華ってとても喧嘩が強くて、
男子５人が相手でも歯が立たないほど。
当時の允君は、成績のことで母親から
勘当されてることを気にして、
そのことを哀華から指摘され、
精神的に追い詰められたのよ。
酷い。いくらお母さんが亡くなったからって。
巳亞をそこまで傷めつけてたなんて。
允君のことも・・・。
だから、隣町の高校へと転校したんだね。
ただでさえ、允君が自殺したことで
私も精神的に疲れてたのに、
樹里と離れ離れになることも辛かった。
あの女は悪魔よ。
しかも彼女を慕ってる同学年の女子は多い。
「男子の味方なんかするから」
とまで言われた。
＜泣きながら当時の出来事を話しつくした巳亞
にもかかわらず翆拳は・・・＞
俺、帰るわ。
ゆっくり茶も飲めねぇ。
ちょっと翆拳君！
最後まで聞いてあげて。
いいから一人にさせてくれ・・・。
翆拳・・・
＜玄関へ向かう翆拳、が。＞
ただいゴツッ
イタ！？ってウソッ空き巣！？
え！？イヤ違う、俺は
あ、君は校門の時の
良い度胸じゃないの！
このコソドロがっ！
ヒェーーーー！？
お姉ちゃん！
その人は昨日話した
俺の命の恩人の
ヘ？＜急にやってきたその女子高生は、翆拳の高校の校門へやってきた女子なのでした。
翆拳を空き巣と勘違いした少女は空手でフルボッコしました。＞
いや～ゴメンゴメン。
アナタが弟を助けてくれた恩人なの。
ていうか今日の登校時間に
校門で会ったっけ。
自己紹介がまだだったわね、
私は嘉那痲
って、生きてるよね？
もしも～し？
←気絶中（チーーーーーーン）
すっげー。
翆拳を秒殺させるなんて。
お姉ちゃんは空手部所属で
黒帯の持ち主なんだ。
以前ナンパしてきた
男子高校生４人をボコボコ
光太郎、余計な事言うと、
寝てる間に眉毛全部剃るわよ？
ごッゴメンナサーイ！泣
えーっと、アナタ達は彼の友人ってワケね。
鷹斗君に城助君に樹里さん。
そしてアナタは・・・
（無駄に胸でかいな）
巳亞ＤＥＡＴＨ（です）。
ついさっきまでは皆に・・・
＜さっきまで話してたことを説明する巳亞＞
そう、あなたの友達が。
それはお気の毒に。
しかも翆拳君の幼馴染なんだ。
その翆拳がまだ気絶中なんだけど。
↓引き続き気絶中↓
（チーーーーーーン）
・・・・・・
（サワサワ）
ちょっと巳亞ちゃん！？
何翆拳の腹触ってるの！？
なんかエッチ！
さっきから我慢してたんだけど、
翆拳君って腹筋とか６つに
割れてそうだなと思って。
でもホントに腹筋硬かった。
どれどれ～。
あ、本当だ～。
（スリスリ）
わ、胸板とかすっごーい！
（スリスリ）
彼も空手とか何かやってるの？
ヤバい鼻血出そうｗ
お、お姉ちゃん達！？
私も加わって良い？
駄目だ、子供は入ってはいけない領域だ。
大人の階段を登るにはまだ早い！
とか言いながら城助さんらも
まだ１７歳ですよね？
まあ翆拳は身体能力だけは
誰にも負けないからな。
でも、そろそろ止めないと。
いや～もうちょっともうちょっと。
乳首を、エイ！
テメーら！
いつまで触ってんだ
この変態がっ！！
ひいぃぃぃーーー！
あら起きちゃった、ごめん。
ほら言わんこっちゃない。
ところで今更なんだけど、
巳亞がここに来た理由は？
あ、いやその、
なんていうか・・・
＜何故か言い辛そうな巳亞、その直後・・・＞
光太郎く～ん
お見舞いに来たよ～
（⋈◍＞◡＜◍)。✧♡
あ
あ誰このヤンキー？
背中の「合唱上等」って・・・
何その時代遅れな学ランの格好。
コスプレ？
＜急に窓から顔を出しては光太郎を呼ぶ、あの自称絶滅危惧種の金髪少女がやってきましたｗ＞
コラ巳亞！中々連絡来ないから来ちまったよ！
ちゃんと光太郎君を
見張ってたんでしょうね！？
巳亞、さっきから聞こうと思ってたけど、
ついさっきも校門でコントしてた
彼女は何なのかな？
ゴメン。実は姉御から光太郎君を
見張るよう命令されたの。
「私が回復するまで代理を頼む。」と。
え、見張りって。
まさかここ数日、
家の前をウロウロしてた女性って
そうよこのアタシよ！
そういうワケなんで、
パンピー共は帰った帰
アナタ、香葬高校の
名物となってる自称番長よね？
ア"ァ？だから何だ。
パンピーは帰れって
私は光太郎の実の姉なんですけど。
ちょっと面かして貰おうか
え？お姉さんなの？全然似てな
イヤーーー
痛い痛い！
許してーー！泣
お姉さんって、関節技も得意とするの？
そうみたいです。
巳亞、助けなくて良いの？
良いのよ。それに姉御、ああ見えてドＭだから。
＜お姉さんの関節技の披露を終えて＞
シクシク、クスン（泣）
何で私達の家の前をうろついてたの？
理由次第では
さっきのじゃ済ませないわよ？
哀華とかいう女の手先だったら尚更。
泣いてちゃわかんないでしょ。
え、哀華を知ってるの？
知ってるのって？
いや、誤解しないでほしいんだけど、
私別にアイツの仲間じゃないんで。
むしろ鬱陶しいと思ってるから。
ただ光太郎君を彼氏にしたいな～と思って
彼のプライベートな所を窺ってたのです。
そして香葬高校の女番長こと
沼子とは私のことだ！
わかったかー
（・∀・）
（心の声）なんて頭の可哀そうな人なんだ。
（こういう自己紹介の時に一緒にいる私自身が恥ずかしい）
光太郎、この女が逃げないよう捕まえてて。
うまい棒
「ジャスタウェイ味」
を毒味させるから。
だから何なんだようまい棒
「ジャスタウェイ味」って！？
流行ってるのそのお菓子？
ごめんね不良のお姉さん。
自分が犯したストーカー行為は
償わなくちゃね。
ギャー！
ごめんなさいごめんなさい
もうしませんから！
だからそんなの食べさせないでーー！
ていうか君、さっきも俺に
「付き合ってください」
と告白してきたよね？
しかも「またフラレた」と言ってたけど、
今回でフラレたの何人目？
１００と２８人だ。
光太郎君の分も含めて今回で１２９人目よ。
あと１人で１３０人目。
文句あっか。
あるね。よほどの悪趣味な男じゃないと
相手にしてくれないぞ？
健全な男に対しそんな
告白の仕方では無謀すぎる。
しかも１００人以上ってすごい人数だな。
鷹斗君って健全だっけ？
可愛い子見るとデレデレするよね？
今日の登校時間でのできごとのように。
そういえば、
いきなり近づいてきたよね。
なんだよ～俺を変態みたいに言わないでくれ。
でもそんな彼にすらも
あっさりフラレて
私、彼氏いない歴１７年なのよ！
私だって彼氏いない歴１７年よ！
私をナンパする男の人って
殆ど私の胸目当てだし。
はぁ、胸が大きい女は辛いわね。
やめてよ姉ちゃん。
弟の俺の前でそういう話
うわ。この人さりげなく自分の
胸の大きさ自慢しやがった。
ねえ樹里さん。
何で私に声をかけるのかな未子ちゃん？
でもそうね。
これだからデカチチは。
ねえ巳亞。
何で私に声をかけるのかな樹里？
でもそうね。
これだからビッグパイパイは。
ねえ光太郎君。
えっ俺！？
男の俺に言われても知らないよ！
そこはどうなんですか？
胸板が筋肉で厚そうな翆拳さん？
何で俺だよ！？
でもそれって、
お前のネーちゃん豊胸手術受け
ナニ？ヒィーーー（泣）
もーデリカシー無いんだから（呆）
でも美容のためとはいえ
身体にメス入れるとか嫌ね。
サプリメントも無駄に高いだけで
副作用とか危なそうだし。
そういえば私が転校する前、
「男ごときにモテるために豊胸手術受けるくらいなら死ね」
と言われ泣かされた女子がいたっけ。
まったく、つくづくムカツク女だな。
誰でも構わず低劣なレッテル
貼り付けやがる世間の自称大人かよ。
低劣なレッテル？
私、小学生の頃から頭が悪く、
中学生の頃なんかは先生から
「こんな成績とは、情けない奴だ。」
なんて言われて（泣）
クラスメイトからは、
「頭悪い奴って人間のクズだよな」
というヒソヒソ話が聞こえるわ。
そして親からでさえも、
「アンタなんて産むんじゃなかった！」
とか虐待的なことを言われた。
おかげで本当に不良になっちまったよ。
フーン（そこは同情するわ）
だから、哀華みたいな奴には腹が立つし、
世の中アイツと同じような
大人ばっかだと思うと反吐が出る。
親や教師が信じてくれなかったら
誰が子供を信じるんだ。
それで、今通ってる高校では、
似たような経験をした子達と
つるんでるってわけよ。
巳亞が転校する前までの、
仲が良かった男子生徒のことも
聴いてあげたしね。
（心の声）この子結構真面目なんだ。
ヤンキーだけど
（心の声）何度も異性からフラレても前向きなんだな。
ヤンキーだけど
（心の声）本当の意味で頭が可哀そうでもなさそう。
ヤンキーだけど
（心の声）仲間想いなのは大人顔負けかも。
ヤンキーだけど
（心の声）子供の気持ち分かってるんだ。
ヤンキーだけど
ちょっと何なの皆して！？
まるで私のことを
「ヤンキーなのに立派だ」
みたいな目で見ないでちょうだい！
ゴメン、アナタのことを誤解してたわ。
だってヤンキーだけど同時に
ドＭ
っぽいから
フォローになってないよ！
もう私帰っていいかな？
早く帰らないとドラえもん見逃しちゃう
うん直ぐ帰れ
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
続きは下記↓の記事【Ⅲ】をご覧ください。
ボカロが語る◆尊い命：Ⅲ
