2016年12月20日火曜日

初音ミクが語る◆一人旅の覚悟





何で繰り返し遭遇するかな

このストーカー


すまぬ




あ~、またこの季節がやってきました。

イエス・キリストの降誕
(誕生)を祝う祭なのにね。


と、グーグル先生が言ってました。






べり~グリズマズ~

おっと失礼。

いえ、今年もまたこの季節が襲来
してきやがったと思いまして。

ていうか24・25日に限って
バイトの出勤日になるとか、ウザ!






※!WARNING!※


以下の文章・内容は、
実際のボーカロイドとは無関係です。


この記事に掲載されている写真は、
私・ブログ管理人が撮影した写真を使ってます。
あくまでイメージ的なものです。
(一部変な画像があります。)


本編には、近鉄奈良線沿いの名所の写真が
出てきますが、お友達からの借り物です。












<冒頭にて、ミクさんが大人ぶってがくぽ君を責めてますが、どうしてこうなったかと言いますと。
 それは遡る事、クリスマスイブである24日の3日前のことでした。>






<借り物>








一人旅したいと思います












あの、何か言ってくれませんか?

虚しくなるじゃないですか。



一人旅って言うけど、
ミクちゃんどこへ何時行くの?



今年も残り2週間切りましたし、
まさかとは思うけど
24日か25日に
お出かけするとか言いませんよね?



そのまさかだよ。



マジか~ミクちゃん。

私なんてどこかの誰かさんに
その両日とも急に出勤しろって言われて。

ちょっと羨ましいわー



私も誰かさんに急に呼び出し喰らって



私だって出勤日なんだよ!

本当はサボってお出かけしたいわよ!






<ハクさんとCULさんとIAさんは、同じ職場にございます。>














いや、ちょっと待って。

仮に皆、24・25日が
休みになったとしよう。

どこへ、誰と行くの?



え?特に誰とも・・・

行先も決まってなくて。



急に休みって言われてねぇ。

それはそれで少し困るな



ね、クリスマスといえど、
所詮そういうものよ。

世間に流されすぎ。



そういうネルちゃんは?



私もバイトで埋まってるのよ!



マスターならどうするんでしょうね?

あの人、もそういう日にお出かけ
できないことの方が多いそうだし。

22日とか前日にお出かけするでしょ。



あー確かに。



むしろあの人って、
そういう拘りを捨てたというか。



そうだよ、クリスマスが終わるまでに
どこかへ行ければいいじゃん!

別に24日とかに拘る必要ないじゃん。



みんな現金なんだから



いやーそれがねぇ・・・

他の日はバイトで埋まっててね。

今日も夕方からあるし。



あ、そうなんだ。



ところでピコ君は?

クリスマスの日は予定あるの?


僕かい?

元々クラスの男子と何かのパーティーに
参加する予定だったんだけど


昨日MIKIちゃんに急日雇いのバイト
来るよう命じられてキャンセルに。泣



MIKIちゃんのバイト先から
急なスカウトですか。

(何かのってなんだよ)



私が埋まってて予定ないのに
自分だけ楽しむとか許さん。



そうは言っても男子だけだよ?



男子だけでも許さん働け



でも良かったじゃーん。

むさ苦しい男だけの集まりより
MIKIちゃんという女子と一緒だし



ちょっと誤解を招くようなこと言わないで



いや、全然むさ苦しくなくて。

ピコ君の男友達、女子から人気ある
イケメンばっかなんだよね。

(レンきゅんにはかなわんけど)



なんだとぉ



そりゃイカンな



因みに時給777円です



何その微妙な時給!?

縁起が良いのか安いのかわからん!



休憩除いて計10時間だから
7777円貰う予定なんだよね






<結局、皆に話したところでクリスマスの日に行けるという自慢話で終わってしまいました。
 ミクさんは一人で計画を立てるも・・・>







一人で楽しめそうなスポットがない~。

そうだ、キヨテル先生に相談しよう。






<キヨテル先生のところへ行くミクさん>







一人旅、ですか。

良いですけど、大丈夫なんですか?



大丈夫大丈夫。

不審者対策として強力なスタンガンと
白ネギで撃退できるよう用心し



いえ、それもあるんですけど。

(葱を凶器代わりにするな)

24日か25日なのですよね?

カップルだらけで混雑することが
容易に想像つくのですが。



私を非リア充みたいに言わんでください。

一人で行くと決めたんですから。



まあどうしてもと言うなら
止めはしませんけど。

ここはやはり、マスターに相談
してみるのがいいのではないでしょうか。

あの人経験豊富ですし。

一人旅に良い場所も知ってるハズです。



マシュターにですか。

はぁ~、不安だな~。






<というわけで渋々マシュター(私・ブログ管理人)に相談することに。>







というわけなんですぅ。

散々調べた結果、見つからなくて。






私(マシュター):
う~ん、この時期に一人で、ですか。

私なら関空へ行きますけど。







関空も良いんですけど、私はまだ
行ったことない場所行ってみたいんです。






私:
そうですか。

いっそ海外へ行ってはどうです?笑







私はパスポート持ってないんですよ!

あと一人で海外だなんて怖いです!






私:
行く前から怖がってどうするんですか?

パスポート持ってなかったら
作ればいいではないですか。

一人が怖ければ誰かと一緒に
行けばよろしいではないですか。







んな簡単に言いますけどね






私:
うーん・・・

ミクさん、アナタは覚悟が
まだ足りないようですね。








か、覚悟、ですか。






私:
まあ、近鉄沿線のマップは渡しておくので
そこから探し出してみると良いですよ。







なんだそういうのあるなら
もっと早く言ってくれれば良いのに。

でも、ありがとうございます!






<再び一人で計画を立てるミクさん>







よし!行先決めた!





おや、決まったのですかミクさん。

マスターに相談して正解でしたね。



そりゃあもう、
なんたって覚悟を決めましたから。



ほう、ミクさんの言う覚悟とは?



リア充を一切気にしないことです!



見事に開き直りましたね



堂々としてれば良いんですよ。



一応私から申しておきますと。

リア充って別にカップルでいるとか
それだけの意味ではありません。

リア充って別に、一人の時間を
満喫できる人のことも言うんですよ。

だから周りを気にしないのはもちろん
良いのですが一人の時間をめい一杯
楽しむことを大事に、です。



そうなんだ。

ありがとうございます、キョ先生!



なんだキョ先生って!?





キョ殿、そこにいるでござるか?





だーかーらー!

「ヨ」を小さくするな!泣

で、何か用ですか、がくぽ?



いや、用というのはミク殿。

ハク殿から聞いたでござるが、
一人旅は危ないでござる。

まだ高校生でござろう。

悪いことは言わぬ。



何が悪いんですか!?

いいじゃないですか。

このチョンマゲ



いいや、万が一のことがあっては遅い。

考え直すでござる。

ましてまだ未成年の女の子が。

(小声)誰がちょんまげだ



二人とも、よしなさい。



「かわいい子には旅させろ」

って、マシュターだって言ってるのに!

未成年の女の子だからって
甘く見ないでください!



GUMIだって未だに
一人旅できないんだから
ミク殿にできるわけなかろう。



言ったなー!!

がくぽさんの頭は茄子の糠漬けですか!?

脳みそならぬ脳糠ですね!!



ちょっとミクさん



誰の頭がぬか漬けだと?

そこまで言うなら、やってみるがいい。

ま、どうなるか知らないが。






<とことんミクさん(女子)には一人旅は無理と一点張りのがくぽ君はその場から離れました。>







行先は、決まってるんですよね?



近鉄の週末フリー切符だけ買って、
行先は当日決めます。

そうだ、今の暴言の事
マシュターにチクっちゃえ。






<その頃、がくぽ君は・・・>







まったく未成年の女子が
一人旅なんてどう考えても危な






私:
がくぽ君
ちょっとこちらへ
(#^v^)







はい?






<ミクさんの一人旅の当日になりました。
 近鉄名古屋駅ホームにて。>














えーっと、私が乗る特急は、
このアーバンか。

奮発してDXシート選んだけど、
2列側しか空いてないなんて。

窓側だからいっか。














座席番号は、こ・・・





早めに席予約してよかったね。

さすがに24日なだけあって
もう席埋まってきてるよ。



大阪のどこ行くの?

ねーどこへ行くの?

たこ焼き食べたい



大阪と言っても東大阪市で、
奈良県との境目・・・











ちょっとそこ私の席なんですけど

神威くん






<ミクさんが座るハズの2列のDXシートの窓側にがくぽ君が座ってたのでした。
 もちろん潔くミクさんに譲り、彼は通路側・彼女の隣へ。
 一気に気まずい雰囲気になりました。笑>










(´;x;`)








あ、あーらミクちゃんじゃないの。

偶然ね、どこへ行くのかな?



近鉄奈良線を途中下車するのですが何か?



・・・・・・・・・



あ、あー途中下車の旅ね、いいわね。

奈良線は電車の本数が多いから
まあ大丈夫よね。







(小声)
ね、ねえLilyちゃん。

ミクちゃんとがくぽって何かあったの?



3日前、ミクちゃんが一人旅するところを
がくぽ君が女子って理由だけで
やめとけって言ったらしく。

それを根に持ってるのよ。



にしては、がくぽちょっと
浮かない顔してるけど?



マシュターにお説教喰らったらしい

女なめんな、だとさ。


あ~

(嬉しいような複雑な気分だわ)


も、もーせっかく一緒になったんだし、
皆もっと楽しくしようよ。

ほら、窓の外見てごらん!

雪が積もってるよ!














そりゃ冬で山岳地帯(三重県名張市)
なんだから雪ぐらい降るでしょ。

ねぇ、神威くん。



は、はい、仰る通りで。



(もー気まずいよー)



み、ミクちゃんは今何を聴いてるのかな?

お洒落なイヤホンをつけて。



SONYウォークマンの
ノイズキャンセリング用イヤホンだけど?

全然オシャレじゃないし

ねぇ、神威くん。



そ、そうですね。



で、何聴いてるのかな?

ちょっと、イヤホン片方貸して。



しょうがないな~、はいよ。














ナニコレ



負け犬の遠吠え



なんでこんなの聴いてるの!?



今はヒモの気分なんです

ねぇ、神威くん。



お、おっしゃる通りで。



何でさっきから、がくぽのことを

神威くん

なんて呼んでるのよ?

ねえLilyちゃ


私は金星人だ



コラーー!






<終点までシュールな会話が続きましたとさ。
 そうしてミクさんらは近鉄難波駅から大阪市営地下鉄のなんば駅へ移動し、大阪梅田駅まで行きました。
 改札を出て、地上に辿り着き・・・>






<借り物>








み、ミクちゃん、近鉄線の
各駅停車の旅をするんじゃなかったの?

ここ大阪梅田駅よ?



いやあ、ちょっとね。

ねぇ、神威くん。



そ、そうですね。



あたしたち、ここから
うめきたガーデン(※)へ行くんだけど、
まさかミクちゃんも?






<※2017年3月まで開催。
 お友達が訪問し撮影しました。
 その他の写真は下記の記事へ。>



大阪の期間限定のお花畑・うめきたガーデン







いけないの?



だ、だってミクちゃん、一人旅するって。



アナタたちとたまたま
私と行く方向一緒なだけでしょ?

ねぇ、神威くん。



め、迷惑をかけます。



そうかもしんないけど。


じ、じゃあせっかくだし、
一緒に行こうよ。



お誘いは嬉しいけど私は一人旅をしてるの。

あと撮影の邪魔しないでね。



撮影って・・・

そういえばそのカメラバッグ、
ミクちゃん一眼持ってたっけ?



マシュターに借りました。

そして鍛えて頂きました。



鍛えてって・・・え~






<ミクさんとLilyさんらは、行先は同じといえど、一旦ここで別行動をするのでした。
 そして、うめきたガーデンへ。>






<借り物>








わーお花がいっぱい!



大阪とは思えないわね。




そんじゃ、私は単独行動に移るんで。







本当に一人で行動する気かしら?



ま、元々一人旅する予定だったんだし、
本人の好きなようにさせておこう。


そーね






<借り物>








そろそろお昼にしない?



あそこにお店あるから何か食べましょ。






<売店エリアへ向かうがくぽ君たち。
 注文したメニューを持ってテーブルの所へ向かって・・・>







空いてる席はーっと・・・

!?













<休日且つクリスマスシーズンということもあってか、席は殆ど埋まってて、
 3人が座れる場所はミクさんが使ってるテーブルのみでした。>







み、ミクちゃん、ここいいかしら?



(3人一緒に座れる所はここしかないけど)




座れば良いじゃん。

別に一人で占領してるわけじゃないし。



じゃあ、遠慮なく。

お邪魔しま~す。



・・・・・・・・・



神威くんはお昼はマルゲリータなんだ。

日本人の誇りはどこへ行ったのかな?



ま、まあまあ、たまには洋食も良いじゃん。



(気まずい・・・)



ごちそうさまでした。

私先に行くんで。



い、行ってらっしゃ~い・・・







がくぽ、大丈夫?



お、重い空気が一気に伸し掛かって。泣



にしてもミクちゃんが食べてたうどん、
いつも以上にネギがどっさり乗ってたね。






<うめきたガーデンを見学し終えたがくぽ君らは、今度はJR大阪環状線で鶴橋駅へ移動し、再び近鉄奈良線まで戻るのでした。
 次の行先は・・・>






<借り物>








再び近鉄奈良線に戻ってきて、
瓢箪山という駅に到着して。

名古屋とはまた違う雰囲気の街ね。

こんな所へもミクちゃんは
一人で歩いてるのかな?



もう良いじゃん。

好きなところに行かせてあげれば。



ところでこの先には何があるの?



瓢箪山稲荷神社という名所があるでござる。

徒歩5分で到着・・・

!?













<東大阪市にある瓢箪山稲荷神社に辿り着いたと思いきや、またしてもミクさんに遭遇するがくぽ君たち。笑>







あ、あらミクちゃん、またまた偶然ね。



もう神社へは行ってきたのかな?


そーだよ

それとね、神威くん。



な、なんでしょうか?



神社を撮影する前に必ずお参りすること。

わかった?


は、はい。






<そう言って立ち去るミクさん>







すっかり目の敵にされてるわね。



帰ったら土下座して謝ろうね。


はい






<瓢箪山稲荷神社も満喫して、続いては枚岡駅(ひらおか)を降りるのでした。>






<借り物>








ここ大阪なのよね?

こんな清々しい神社があるなんて。

しかも駅を降りてスグ。



東大阪市は奈良県側にあるからね。



ここは紅葉の名所としても有め

!?



がくぽ君、どしたの?


まさか。



ミ、ミク殿があそこに。泣







ほとんど人がいないな~






<なんと、またしてもミクさんの姿が(17m先の所に)あったのでした。>






どうする?



どこかに隠れて待ってる?



こそこそすることもあるまい。

堂々としていれば良



また会ったね
神威くん



ひ!?






<10m以上離れた場所にいたハズのミクさんが、いつの間にかがくぽ君の背後にいたのでした。
 急に声をかけられたがくぽ君はビックリしました。>






(心の声)
さっきの威勢はどこへ行ったのこのヘタレ





何で繰り返し遭遇するかな

このストーカー


すまぬ



糠漬け


すまぬ



女顔


すまぬ




(心の声)
ちょっとミクちゃん言い過ぎ。

なにこのドSっぷり!?





ホント神威くんって

変態なんだから





(チーーーン)






バタッ







ちょっ!?がくぽ!?



じゃあ私、次は石切へ行くんで。

どーせ、またバッタリ遭遇したりして。

神威くん






<枚岡神社を後にして駅へ戻るミクさん>







もーがくぽ、しっかりしなさいよ。



こりゃトラウマ確定ね。

がくぽ君、立てる?



な、なんとか。



因みに、ここを後にしたら、
次の行先の予定って・・・



石切でござる

マスター殿一押しの神社



やっぱり



でも、正直楽しみだわ。

私、マシュターに写真見せてもらってから
一度行ってみたかったのよね。



拙者もでござる。

マスター殿が気に入る理由は、
落ち着いた雰囲気と、それと、
カワイイ小動物がいて。



ん、ちょっと待って?

小動物ってまさか






<その、まさかなのです。笑
 枚岡駅から二駅だけ奈良方面へ進むと石切駅に到着して・・・>






<借り物>

にゃー
にゃー
にゃー
にゃー







やっぱりコイツらいた!!

なんでこんなに
たくさんいるのーー!?


1匹だけじゃなかったの!?






<ルカさんは、猫恐怖症なのです。笑>







よーちよち、こっちおいで~。



かわいいでござるな~。



ちょっと無暗に触らないの!



ぎゃーぎゃー絶叫してないで
いい加減猫恐怖症治しなさいよ

このタコ



そうでござるぞ

このタコ



なんで私怒られてるの!?








<借り物>

にゃー







いいねいいね~

モフいね~

はい、その調子。






<1匹の猫を一眼レフでカメラマンのように何枚も撮影するミクさん>







やっぱりミクちゃんいた。


ヒッ



ヒッじゃないでしょ。

もーじれったいから謝っておいで!


そして私らは陰で見守るんで。笑



頑張ってね~。笑





ちょっ二人とも!?


あーあ行っちまいやがった。

仕方ない。






<借り物>

にゃー







み、ミク殿、また会ったでござるな。



きゃー
痴漢
ストーカー
変態



って大声で叫ぼうかな?

これで大体男を撃退できます

と、マシュターが言ってました。笑



ちょ、ちょっと待つでござる!?

たくあのバカ余計なことを



いい加減、ござる口調はやめて。

生理的に受け付けないから



・・・・・・

本当にあの時は済まなかった。

俺は別に、経験がどうのこうのと
言いたかったわけじゃなくて。

単純に女子一人では
危ないと言いたかっただけで。







おーおーやってるやってる。笑



さーて、これからどうなるやら。笑






通りすがりの男の子:
ママ、このお姉さんたち、
なんだか不審者みたいだよ。

通りすがりのお母さん:
シッ!
見ちゃいけません!
すぐに立ち去るのよ。







・・・・・・
傍から見ると、私らって変態よね?



た、耐えるのよ!






<がくぽ君とミクさんの二人だけになった様子を、遠くから見守るLilyさんとルカさん。
 通りすがりの一般人から不審者扱いされるのでした。笑>







バカにされたもんだね。

じゃあナニ?

男の一人旅ならスリや
恐喝に巻き込まれないっていうの?

大したもんだね。



そんなこと言ってない。

俺は単純に君のことを心配してるんであって



なんの心配するの?

財布を落としたこと?

迷子になること?

悪漢に襲われること?



何って・・・しいて言うなら
不審者に襲われることかな。



それくらい
覚悟決めました

神威くんに言われる
筋合いありません




覚悟って・・・







なんでまた覚悟?



斎藤一人さんの音声聞いたな。







マシュターは未成年から
一人旅してたんだよ?

最初は友達誘って行こうとしたけど
関西とか怖いから行きたくないと言って。

だからマシュターは覚悟を決めたの。

「私一人で行けば良いんだ。」

とね。

どんなに、一人じゃ危ないよと
批判されながらもね。

地獄言葉ばっか零す人とは縁を切って。

それの真似して
何が悪いの?




・・・そうか。

そうとも知らずに、済まなかった。

(小声)マスター襲う悪漢なんているの?



どうせ日本はもっと治安が悪くなるから、
マシュターはこうも言ってたよ。

「これが今の日本なら、
 私は無法地帯を歩くつもりで旅をすればいいんだ。」


と。



無法地帯って。

あの人たまに物事を大袈裟に言うな

そうかもしれないけど



だから私は
リア充を満喫
してるんです




リア充を満喫?


いーい?

耳の穴かっぽじってよーくお聞き。

リア充の本来の意味は、
一人だろうが二人だろうが、
その時間を堪能できる人のことを言うの。

それを、恋人がいるとか、
勘違いする人の多い事。

神威くんも知らなかったでしょ?



う、うん、知らなかった。







ルカさん知ってた?


私も知らなかった。







今日だって、クリスマスとか関係なしに、
一人で旅を楽しむと決めたの。

なのに神威くんらがつきまとって。

気がゆるんじゃうじゃない。



そ、そんなこと言われましても。

あ!

ミク殿、こっち来るでござる!



ちょっちょっと何!?







駅の方へ向かったよ?



私たちも追いかけるわよ!







何なのよ?急に。



ミク、空を見てみろ。






<借り物>








すごい空の色・・・。

でも何もここまで来なくても。



いや、もっと見晴らしの良い場所なら。

あっちへ行こう。







どこまで行くのあの二人?



坂道の方へ行ったわよ。






<借り物>








すごくキレイ・・・



やはり、思った通りだ。

神社へ行く前に駅周辺を
確かめておいて正解だった。

ここからなら東大阪市の夜景も観られる。

ミク、いまのうちに写真を撮って


できないよ


なんで?

早くしないと、夕焼けが。



だって・・・

いつまで私の手を
握ってるのよ

(///__///)



へ?

あっ!?

す、すまないミク!







本当にキレイ。

がくぽ君やるー。



なにあのラブラブな雰囲気。



えー今そこ?







と、撮れたか?



だめ、ピンボケばかり。

思ったより難しい。



どれ、貸してみな。






<借り物>








よし、撮れた、こんなもんだろ。



あ・・・ありがと。



良いって、これくらい



そうじゃなくて・・・

夕焼けのこと知らせてくれたこと。

私、これが観たくて。



まあ、俺が話しかけたから、
そのまま気づかなかったら悪いしな。



それと・・・さっきはごめんね。



もう良いって。

それに・・・

今日のミク、なんか、俺と、
前のマスターと初めて
出会った頃の雰囲気と同じと思ってな。




まだそんなこと覚えてたの。

無駄に記憶力が良いのね。







いつまで見せつけるのよあの二人!

いちゃつきやがって!



前のマスター、か。

懐かしいわね。

今頃どこで何やってるのやら。



前のマスター?え?誰?






<前のマスターについては・・・いつかそのエピソードを書きます。
 そうして無事に旅を終えたのでした。
 なお、皆へのお土産は買い忘れたという。笑>




【E N D】