2016年6月16日木曜日

CULが語る◇喋る猫


にゃん


(小声)
ちょっニャンコ足元スリスリやめて
見つかってしまうでしょ




猫とモフりたいですけど、
名古屋市にはそういません。

いたとしてもすぐ逃げます。

そして、大抵の集合住宅はペット禁止という・・・






※!WARNING!※



以下の文章・内容は、
実際のボーカロイドとは無関係です。


この記事に掲載されている写真は、
私・ブログ管理人が撮影したものです。
あくまでイメージ的なものです。
(一部変な画像があります。)


猫の写真は借り物です。
(写真上部に<借り物>と表記)


今回のエピソードから、
インターネット社のボカロ
「CUL」さんが登場します。












<とある梅雨時の晩・・・>







皆聞いて~。

明日から2日間マシュターが留守だってー。

また出張みたいだよ。



へー、どこへ行くのかな?



岡山県だそうだよ。



岡山?

そんな遠くへ出張だなんて。



あ、出張じゃなくてね


新幹線500系TYPE‐Eva

に乗りに行くんだとさ。笑














そんなことのために。

要は遊び目的かよ



でもそこまで遠くだったら泊りだよね?



いやいや、日帰りだそうで。



え!?日帰りで行けるの!?



でも新幹線だったら不可能じゃないよね。



たかが500系のために
岡山まで行くとか
何考えてんのあの人は。



勿論それだけじゃツマラナイだろうから
どこか名所へ訪れるんだろうね。

岡山県って何かあったっけ?





私もう寝る、おやすみ。





話変わるけど、ここの寮って、
誰も使ってない部屋が複数あるけど
1室だけ誰かの私物らしき荷物が
置かれてるよね。



あーあるね。

鍵がかかってて入れないけど。

あるいは物置部屋とか?



あんまり気にしてなかったけど、
マシュターが帰ってきたら聞いてみようよ。



あそうだ、もう一つ重要なことが。

マシュターが留守の間、
代理がこの寮に・・・






<ミクさんは皆に、管理人(マシュター)の代理が来ることを伝えるのでした。
 今更ですがミクさんらが住んでる寮の名前は『天田惡別』(あまたわるそう)という名前です。
 それで次の日>






<借り物>








猫カワイイ~よ~

こっちおーいで。



野良猫はダニとかいるから、
あんまり触らない方が良いよ。



GUMIちゃん猫にモテないからって
それは不貞腐れて言ってるの?



ふ、不貞腐れてないもん!



それにモフモフの触り心地、
触らずにはいられないじゃない。

あら・・・






<借り物>

にゃ~







わー猫の方から寄ってきた!

やけに人懐っこい子ね。



あら珍しい。

三毛猫ってさ、雄が生まれてくる
確率って極めて低いんだよね。



そうみたいだね。

ねー君はオス?それともメス?



ネルちゃん猫が喋るわけないじゃん。



そうだよね、帰ろうっと。






謎の声:
あーちょっとちょっと
お嬢ちゃん方








GUMIちゃん何か言った?



私?何も言ってないよ?










まさかね。



さ、早く帰りましょ。






謎の声:
あーこれこれ
行かんといてーな








ネルちゃん何か言った?



いや何も言って・・・
















<ネルさんとGUMIさんの通り道を塞ぐように立ちふさがる三毛猫。
 そして>







お二人さん
ワイの声聞こえるかい?






ネルちゃん、今、診察券持ってる?



持ってるよ、GUMIちゃんは?



私も持ってるから、すぐそこにある
精神科でお互い頭を診てもらいましょ。



ちょっ待たんかい。

幻聴でも何でもないんやで。



そんなこと言われても。



万が一のことってあるし、
ほら、早く病院へ入ろう。






<病院の出入り口の自動ドアが開いたその時>







あ すみません




あ、いえこちらこそ。









<病院から出てきた、赤い髪のポニーテールの少女とぶつかりそうになったGUMIさん。
 接触しなかったので何事もなく少女は病院から立ち去ったのですが・・・>










どうしたのGUMIちゃん?



いや、あの赤いポニテの子、
どこかで見かけたような・・・



ちょっホンマに頭診てもらうんかいな?



GUMIちゃん、まだ謎の声が
直接頭に語り掛けてくるよ~。



私も、早く診てもらいましょ。






<本当に診察してもらう気満々の二人。
 ところが・・・>






受付:
あの、お客様。
当院はペットの連れ込みは
ご遠慮させて頂いてます。







え?あ!すみません!



ちょっと何でついてくるのこの三毛猫!

人懐っこいのは嬉しいけど
さすがにここまで付いて来られると





ペットやないさかい
ワイは同居人やで







受付:
ッヒ!?






バタッ







<病院の受付の人は、喋る猫を目の当たりにしてショックで倒れてしまいました。笑
 なんか気まずくなったGUMIさんとネルさんは、その場から立ち去ることにしました。>







受付の人、倒れたね。



これって猫を連れてきた私らのせい?

いやいや私らだって
ある意味被害者のようなもの



これで理解できたやろ?

幻聴ではなくワイが喋っとることを。



君が喋るのはわかった。

で、何で私たちに付いてくるの?



そうだよ、言っておくけど今は
猫が食べれる物は持ってないからね。


おや?

アンタらの管理人はんから聞いてへんの?

ワイが代理で来たってことを


はい?



だ、代理って・・・

じゃあ聞くけど、ウチの寮の名前は?



それも、聞いとるで。

天田惡別
(あまたわるそう)

やろ?



マジですか、代理が喋る猫って・・・






<そんなこんなで、寮に到着した2人と1匹。
 皆になんて説明しようか少々悩むGUMIさんとネルさんなのでした。>














GUMI、ネル、おかえり。

二人とも帰ってたのか。



あ、バKAITOはん、ただいま。

実はその




や~お疲れ~




お疲れ・・・



(小声)
ほら、喋る猫を目の前にして
バKAITOさん固まってしまったわ。




いやーマスターから
メールで聞いてはいたけど。

本当に喋る猫なんだ

まあいいや

初めまして、KAITOです。

遥々お疲れ様。



あいよ、よろしゅうなさかい。



何でバKAITOさん動じないの

ていうかメール確認したら

『私の代理は喋る猫ですが驚かないでね』

って書いてあるわw



いつも裸マフラーでいる
バKAITOはんやからね





ネル、GUMIちゃん帰ってきたの。

こんなところで何し


あら、アナタがマシュター代理の猫さんね。

これ、つまらない物ですが、
よろしければどうぞ受け取りください。














いや~わざわざご丁寧にあんやとー。





何で当たり前のように会話してるのハクさん



ていうか猫相手に何渡してるんだ



猫用の抱き枕だけど






<そんなこんなで、ネルさんたちと、代理の猫さんは寮の中へ入るのでした。
 さて他の皆さんの反応は・・・>







というわけで、この喋る三毛猫さんがね。



本当に二足歩行で喋ってる。

メール確認した時は何の冗談かと思ったわ



カワイーー

抱っこしていい?



ちょっと私が先ぃーーー



はいはい順番やで





ただいま~。





お帰りやさかい




え?この三毛猫、まさか。



今日からマシュターの
代理を務める三毛猫さんね



あ、うん、やっぱりそうなのね。

メール見たけど、喋る猫なのね。



あれ?思ったより反応が薄い。



いやーだってさー、猫って水槽の魚とか
盗み食いしそうだから、ちょっと不安で。



あー玄関の水槽にいるあのヤツメウナギは
あんさんが飼育しとるんやね。



泥鰌よ!ヤツネウナギじゃない!

鰓の数と口で分かるでしょ



泥鰌なんだ、ヌタウナギじゃなくて。



というか猫相手に大声を出す
ルカさんの姿が笑えるw



ちょっと動画撮りましょ。笑



動画撮るな!!



あんさん、もしかして猫嫌いか?



そうなの?ルカさん



嫌いってわけじゃないけど、
さっきも言ったけど魚を食い逃げ
するんじゃないかと思うと不安で。

先月だって、ちょっと。






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<それは、1か月前のことです。>







だいぶ焼けてきたわね。

あ~マグロの炭火焼き美味しそ~。






<借り物>

にゃ~







あら、なーに?

欲しいの?

ごめんねー、アナタたちには
ちょっと勿体ないから、あげられないわ。






<借り物>

に”ゃー







いや、そんな声で鳴かれても。

それに、猫舌でしょ?

悪いけど食べれないでしょ。

(小声)やだもうカワイイ






<借り物>

に”ゃー!







だ、だからダメだって!

あ”ぁーー
マグロ返せこのドロボウネコーー!







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あ~思い出したさかい。

アンタ、この館の庭で魚を
炭火で焼いてたネーチャンか。

あん時のマグロ旨かったで~。

また食べたいな~。



ん?ちょっと待って。

まさかあの時の三毛猫って



ワイやさかい。笑

マグロにばかり気になって
ネーちゃんのこと気づかんかったわ。



返せーーー!

あの時のマグロ返せー!

アレ高かったんだから!



まーそう泣かんといてや

あのマグロのおかげで
餓死しそうになった子猫が
無事生き延びれたんやから。

ねーちゃんには感謝しとるで。



良かったね、ルカさんの
おかげで小さな命が救われたね!



なんか複雑な気分なんですけど





そーいや、あの子はおらんのかいな?



あの子って?

まだ帰ってきてない人もいるから。

名前は?どんな人ですか?



名前は聞いとらへんのやけど、
赤い髪の女の子。



それって呪音キクさんか、重音テトさんか
波音リツさんのことだよね?

だったら隣の寮だよ。



いやいや、その子らとちゃうねん。

ここの館に住んどる、
ポニーテールの子。

もうここに帰って来とると
思ったんやけどなー。

渡米したっきり、帰ってこうへんと
管理人はんが困っとったし。


渡米?

その人、アメリカ合衆国まで行ったの?

すごいなー





(あ、もしかして・・・)






<ミクさんは、そのポニーテールの子の事を何か知ってる様子なのでした。>







あのーその髪の赤いポニテの子なら、
駅前の精神科病院の所で見かけたよ。

GUMIちゃんと一緒にその病院に
入ろうとした時にすれ違いで見かけて。

というか三毛猫さんも
その時一緒にいたじゃん



そうやったな



何でGUMIちゃんと
二人で精神科の病院に入ろうとしたの?



だってこの喋る三毛猫に遭遇して
ついに私らの頭がおかしくなったん
じゃないかと診断を受けようとして。



ワイが病院内で喋ったら受付のネーチャンが
ビックリして倒れたさかいな



何やってんのミケさんw



その、赤毛のポニーテールの人って
他に特徴とかないの?

GUMIさんも見たんだよね?



そうだね、ちょっと呼び出して話してもらおう。






<ネルさんは、自分の部屋でBL本を読んでたGUMIさんを(無理やり)呼び出すのでした。>







そうそう、病院の出入り口で
ばったり会ったよ。

実を言うと、彼女のことは
私も見覚えがあるのよね。

ちょうど二十歳前後くらいの子で、
黒っぽいジャケットを着てた。





(やっぱり)





というか、その子がどうかしたの?



どうかもなにも、その子、
この館の住人やさかい。

暫く帰ってきてないそうやけど


あの子が?

ミクちゃん何か知ってる?



さ、さぁ~、どうだろう。

(知ってること話そうかな~)



奥の鍵のかかった部屋も
その人が使ってるのかな?

鍵はマスターが預かってると思う。



てことはマシュターなら
何か知ってるってことよね?



三毛さんはその、
マシュターから何か聞いてないの?

ポニテの人に何か用があるんでしょ?



ワイが聞いとるのは・・・

お遣い頼んだっきり
帰ってこないなー


ということやさかい





渡米させてまで何のお遣い
頼んだんだあの人は!?







まぁええわ。

今日はもう疲れたさかい。

ちょっと早いけど、寝る。

じゃ、お休み~。





はい、お休みー。










どうしたのですか?





いや、ワイどこで寝たらええの?





適当にフロアで良いと思う。笑






<三毛猫さんが寝ようとしたその時>






ただい


お、オヤジ!!





はい?






は?オヤジ?





あ、ごめん人違い、いや猫違いでした。

えーっと、マスター代理の猫さんですよね?

小学校教師をしている
氷山キヨテルと言います。





はいはい、主から聞いとるよ。

キヨっちね。





キヨッチではなくキヨテルです



スマソ、キョテルの方が良かった?



まだ続いてるんですかその名前!?

(小声)マスター変な名前教えやがって



キョテルwww



喋る猫に動じないキョテルさん。笑



キヨさん、オヤジっていうのは・・・



いえ、私の父と同じ髪型
(毛の模様)に似てたのでつい。



どんなソックリさんやねん



キヨさん良かったら抱いてみたらどうですか?



そうですね、三毛さんさえ宜しければ。



わい精神年齢的には
アンタと同じくらいやで。



オッサンがオッサンを抱くという



ミクさん何か言いましたか?



ううん別に何も。




ただい


じ、じっちゃん!?

どうしてここに!?





はい?じっちゃん?





オヤジの次はじっちゃんかいw



あ、違ったわ。

えっと、マスターがメールで言ってた
代理の三毛猫さんですよね?

その、毛並みの白い部分が
じいちゃんの白髪とよく似ていて。



どんな間違い方してんだこのナス



ナスばっか食べてるから
判断力が鈍ってるのかと



レン殿何か言った?



ううん別に何も



まあせっかくだし、
ハグさせてくれませんか?

キヨ殿、交代。



いいえ、まだ私が抱いてる最中ですから。



いいじゃん、ちょっとくらい。



大人げないですよ、がくぽ。

三毛さんにも迷惑がかかりますから
もう少し待ってください。




にゃんやねん
この変な取り合いは






もー良い大人が猫を取り合うなんて


変態やん



何この新感覚なBLは



キモイ、これは観ててキモイけど
同時に物珍しいから動画撮ろう!



いや普通に止めようよ



(やばっ猫になりたい)






<大の大人二人が猫を取り合うという見苦しい光景の中、ルカさんは変な妄想を抱くのでした。笑
 そして翌日>














赤い髪のポニーテールの子?

覚えがないですけど。

もふもふ



そうかいな。

アンタらと同じ、
インターネット社の子やで。





う~ん俺も覚えがないな。

せめて顔写真とかあれば。

もふもふ



二人とも本当に知らない?

もふもふ


(心の声)
話すべきか、黙っておくべきか。



あ、私思い出しましたよ。

あの子ですよね。

がくぽも、顔みれば絶対に思い出しますよ。


そうなの?



先生、その子の名前は知らないのですか?



勿論、覚えてますよ。

名前は確か・・・






<例の赤い髪のポニーテールの少女について話していたがくぽ君たち。
 そんな様子を、寮の庭の外から眺めているのは・・・>






<借り物>

にゃん






(小声)
やっと住んでた寮に着いたと思ったら
どうやって入ろうか?

なんか、知らない人が何名かおるな。

気まずいわ~

せめてがくぽ先輩とキヨっちと、
あと新人潰しの定評のあるミクちゃん
だけやったらな~事情を話して
入りやすいんやけど。

にしても楽しそうにお喋り
しやがってリア充ども。

ちょっニャンコ足元スリスリやめて
見つかってしまうでしょ






<その本人が、1匹の猫に足元スリスリされながら覗いてたのでした。笑
 当然、顔を覚えてもらえてない当人からしたら入りづらいものです。>







「CUL」
(カル)

っていう名前でしたね。

今思い出しました。



カル、カル、カール・・・



カール、カール、のおじさん・・・














あの明治のお菓子のおじさん、
ボーカロイドだったんだ!



私も今まで気づかなかった






<ちがいます。笑>






(小声)
おいちょっと待てい!

アイツら絶対に
違うキャラのこと想像しとるやろ!







それ絶対に違うよね?

女の子じゃなかったの?



じゃじゃ馬やさかい










誰がカールのオッサンやねん!

私は女やし未成年じゃ!
















あ、やべ、出てきちゃった。






<勢い余って大声を出しながら皆の前に姿を現してしまったのでした。笑>







CULさん、ですよね?

いや~お久しぶりです。

1年以上帰って来ないので心配してました。





キヨッち、おひさ~。

相変わらずメガネ輝いてるねー。笑





き、キヨっちって・・・

GUMIさん昨日病院で見かけた子って
この子で間違いないのですよね?



はい、確かに。

(小声)カールのおっさんじゃなかった



キヨテル殿、この子、あれでしょ?





あーがくぽ先輩~おひさ





魔法少女
まどかマギカの






ちゃいます





えー違うのー?

私てっきり魔法少女かと





えーっと、どちら様でしたっけ?

知らん人が多くて困るわ

あ、ミクちゃん。

私のこと説明してなかったの?





何?どゆことミクちゃん。



さてはこの子のこと知ってて
知らないフリしてたんだな?



ひぃ~私に振らないで~

そうですよ知ってました!

今から話すんで怒らないでください!



別に怒ってないけど






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<あれは1年前のことです>







え?渡米!?

CULちゃん、アメリカへ行くの?

なんでまた?



なんか、マシュターから
お遣いを頼まれちゃって。



ナニソレ?買い物なら通販か
自分が直接現地へ行けばいいのに。

CULちゃんが行くことないよ。

ハッキリと断ろうよ。



それがね、マシュターの大事な大事な
蛸壺を落として割っちゃって。

テヘ(💕)



てへって。笑

蛸壺というか多分、花瓶かと。w

つまりその罰として渡米、と。

でもいくらなんでもこれは



あ、渡米って言ってもね、
アメリカ合衆国じゃなくてね。

鳥取県米子市の
名物を買ってきてだって



それを渡米と言うんか
あのアンポンタンは!?


でも米子市の名物って何だろう?

同じ県内にある出雲市なら
出雲そばが有名なんだけど。



まー行けば分かるでしょ。

今日の夕方に出発するから、
ミクちゃんもお土産待っててね。



ありがと、旅費は出してもらってるの?



全部自腹



自腹かよ!?






<なお、CULさんの姿を見たのはこれが最後なのでした。
 3日以内に返って来るハズが1年も経過してしまったのでした。>






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というわけなんです。



というわけだよ。



というわけって簡単に言うけどね。

実は間違えて本当にアメリカへ
渡ったりしてたりして。



そうですよセントレアから米子市まで
飛行機で行こうと思ったら
アメリカまで行っちゃって!

怖かったんですよ英語ばっかで!



本当にアメリカ行ったんだ

冗談のつもりで聞いたけどなんかゴメン






<因みに、米子市には米子鬼太郎空港がありますが、愛知県(セントレア)との便は現在のところありません。>







まーよう戻ってきたさかいな。

今はゆっくりしーや。



何この喋る三毛猫、モフっていい?



えぇけど、高いでぇ~。



モフるって言葉流行るかな?


知らん






<3分間モフリ中。>







あーモフったモフった!



あ~モフられたモフられた



モフられたって。笑



ところで、アナタ昨日、
精神科の病院にいたわよね?

何か症状とか患ってるの?



え?何で知ってるん?

やだストーカー怖い



昨日病院の入り口で会ったでしょ!

覚えとらんのかい!

(小声)誰がストーカーじゃい



あーいたね昨日。

すっかり忘れてたわ。



ねぇ、ここを出発して1年も経って、
宿泊費とか足りたの?



あ、それはその・・・

日雇いのバイトで食いつないで・・・

めっちゃ叱られたけど



それはまぁ、苦労されましたね。

まっすぐ帰ってこれなかった
理由でもあるのですか?



だって名古屋へ新幹線で帰るハズが
間違えて東京まで行っちゃって!

帰り方分からなかったんだもん!



そ、それはまた悲惨でしたね。



学校の方も、無断欠席だけど、
先生方が心配してるだろうに。



学校は前から行ってません

授業について行けれなくて



なんかゴメン



良いですよ、それほど頭おかしいって
自分でも分かってるんで。

社会不適合者なんで



あまりそういうこと言わない方が良いですよ



ま、まあでも、こうやって無事に帰って
これたんだし、日雇いのバイトで
お金貯めて交通費確保してきたんだから、
それだけでも大したものよ。



そうだよアメリカから
帰ってこれたくらいだから。



ありがと、皆けっこう優しいんだね。



思ったより元気ないね。

あの、まさか昨日の病院で変な病名とか
嫌な診断結果が出たりした?

あ、答えたくなかったら別にいいけど。



・・・アスペルガーだとさ

学校の勉強はつまらないし
ココ出る前のバイトの仕事は
失敗続きで覚えられないし。

だから私は社会不適合者なの



あ~それはまた。



ちょいと気になるけど、
アンさんの言う社会不適合者って何?



ナニって、仕事ができないやつ。



まあ、確かに仕事はできんより
できたほうがええわな。

でも、世の中色んな仕事があるやん。

手を動かすものや、頭を使うもの。

それぞれ向いとる人と向いてない人が
おって当然やとおもうけどな。

アンタは全ての職種を試したんかい?

最後に勤めたバイトの職種は?



(猫なのに真面目すぎるやろ)



えーっと、メイド喫茶。

そこだけです。



それってやっぱりアレ?

「おかえりなさいませご主人様」

って言ったり



こらLily殿



あ、ごめん、つい。



そうか、喫茶店か。

そういう処は、
コミュニケーションが大事やからな。

大変やったやろ。

嫌な客をも「お客様」
などと呼ばなあかんしな。

アスペの子は、そういう職場が
苦手な子が多いようやしな。

アンタ、あそこが向いとるんとちゃう?

がくぽはんとハクはんが勤めとる、
ジャスタウェイ生産工場。














そうだ、そこがいい。

無理に学校に通い続ける必要もない。



(´;ω;`)


あれ?もしかして泣いてる?



泣いてない




泣いてるでしょ





泣いてない!





泣くことは心を洗うことやで






<さらに翌日>














ふーん、昨日はそんなことがあったんだ。



そそ、そんなことがあったの。



そんなことがあったさかい。






あ、自己紹介がまだだったね。

私は亞北ネル、よろしくね。

というか一昨日、病院の入り口で
バッタリ会ったけど、覚えてない?



えーっと、なんか、謎の超生物みたいな
触手の髪の子がおるな~とは思ってた。



ただの髪の毛よ!

マッハ20で移動しないんだからね!



高速移動できへんの?

ガッカリやわ~期待しとったのに



ミケさんも何言ってんの~



そういえばさ、ミケさんってどうやって
マシュターと連絡して代理を
買って出ようと思ったの?



そ、それはその~アレやさかい。

猫には猫の事情があるんやで。



その事情ってな~に?



子どもは知らんでえぇさかい



子どもって、三毛ちゃん今何歳?



ピッチピチの5歳やで



5歳ですか~
私らの方が年上なんですけどぉ~

どっちが子どもなのかなぁ~



いや精神年齢は大人やろ



あ~そうや、用事を思い出したわ。

ワイちょっと席を外すわ。






<そう言って、その場から立ち去る三毛猫さん。>







今更やけど、あの三毛猫って雄だよね?



そうだね雄だね。

喋り方と口調もだけど
股間にタマタマついてたし



女子がタマタマという言葉を容易く
口にするもんじゃありません。

あ、ミクは精神的には男か。



オイどういう意味じゃソレ



ていうか何で言葉を、
それも日本語を話すんだろうね?



そればっかりは分からんわw



翻訳コンニャクでも食べたか










あれ?三毛さん戻ってきた。



もう用事とやらは済んだの?



ていうか、毛並みの模様違くない?

あと一回り大きくなってない?

「夏目友人帳」のニャンコ先生みたい



一回り大きいですって?

それって私がデブって言いたいんかーー!





ひぃぃぃぃ
急に怒り出したー!






ねぇよく見たらこの子、
違う三毛猫じゃないの?



あら、ということはあの人、
いやあの猫を知ってるのでござんすね。



ざんすってw

あのーアナタは一体?






<関西弁の三毛猫さんが戻ってきたかと思いきや違う猫で、急に怒っては3人に話しかけてくるのでした。
 その直後>







あーこんなところにいた。

奥さん、捕まえましたよ。



ちょっ放さんかジジィ!



誰がジジィやねん
因みに今「花咲じじい」と聞こえたわ。笑





あ、がくぽ先輩。



ま!早速捕まえてくれたのね!



ちょっとどういうことなの?

三毛猫が2匹って



あら失礼、ご挨拶が遅くなりましたわ。

わたくし、この人の妻でございます。

この人ときたら、私のことを

鬼ババア

などと言うんですよ!

こんなところへ逃げ込んで。

人様に迷惑かけて!



こっちはメス猫なんだね

(鬼ババアというよりは鬼嫁かと)



要するに奥さんから逃げてきたと。





仕方ないやんこんな怖い鬼バ





ニャにが鬼ババアじゃ
もういっぺん言ってみろぉー!




ひぃぃぃぃ



すんごい叫び声



じゃあ、マシュターの代理を買って出たのは。



それはな~






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<それは先週のことでした>







お願いやー

怖い鬼嫁が追っかけてくるねん!

ワイが代理を務めるから
ここへ匿わせてくれへんか?






私(マシュター):
そう言われましても。

ていうかなんで猫が喋ってるの?笑







(しゃーない、あの手でいくか。)






<借り物>

にゃー






私:・・・・・・・・・






(心の声)
あかん、反応が薄い。
 もっと表情を可愛くせな。






<借り物>

にゃー






私:
(///ω///)
わかりました、頼みましたよ。
(ヤバイかわいいw)







ヤッターー!

ほなこれ、ワイの連絡先な。






私:
何で猫がスマートフォン
持ってるんですか?笑






■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■







というワケや。

わかったかい?



猫の可愛さにつられて代理を
依頼するマシュターときたら。笑



まぁあの人だからね。笑



そんな人が管理者ってこの寮大丈夫?





さ!帰りますわよ!



ギャーーーー
助けてーなー!







<奥さん猫に連れていかれるオッサン猫。笑
 2匹が歩いていった先には・・・>







焼けてきた焼けてきた。

さて、頂きま





あ、マグロのねーちゃん。

助けてーな!





あらどうしたの?

ん、もう1匹猫が









何?















なに見とんのじゃ
この小娘がーーー!

ついでにその
カツオのたたき
よこせーー!






ギャーー!






■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■






!?

・・・なんだ、夢か。


あ~夢でよかった。

猫が喋るわけ





コラ
いつまで寝てるの






(◉)益(◉)





はよ起きなあかんで





いやあぁぁぁぁ





あ、ルカさん。

1年以上不在だった子が戻ってきたよ。

あと今日からこの猫たちがマシュターの代理を


って、何かされた?笑



この人がマグロのルカさんかー

すんごい雄たけび。笑






<全部、ルカさんの夢だったのでした。
 そして、これをきっかけに、ルカさんは、本格的に猫恐怖症になりましたとさ。笑>




【E N D】